感涙のリマスター!
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「コンピュータ使用せず」「シンセサイザー使用せず」 
これは特にアメリカのバンドとか、ハリウッド映画のセリフとかで、 
たまに使われてます。 
意味としては、「丁寧にやろうよ」「手作りでやろうよ」・・・強いては、 
「魂込めて、一生懸命やろうゼ!」という意志を表す時の、合言葉みたいです。 
この名ゼリフ、このアルバムのジャケットに刻印された事が、その起源です。 
タイトル・チューンの「ドント・ルック・バック」を聴いて、 
「普通」で居られるロック・ファンなど、果たして居るのでしょうか?。 
このリマスター盤を聴いて、これが実に30年近くも前に録音されたモノと知り、 
驚かない音楽ファンが、果たして居るのでしょうか?。 
コンピュータもシンセも一切使用しない、アナログ録音、アナログ・ミックスの音源です、と言われ、 
「それマジかよ?」と思わないオーディオ・ファンは、それはモグリではないのでしょうか・・・。 
「産業ロック」などと分類され、過小評価されている部分もあるようですが、 
このアルバムとデビュー作「幻想飛行」は、やはり「ロック史上の超名盤」です。 
トム・ショルツ自身によるリマスターは、驚愕の高音質です。 
「幻想飛行」(同時にリマスター化)は、SACD盤より高音質でした。 
iPodは横に置いて、是非、CDそのもので、聴いて下さい。
 
よりスケールとキャッチーさを広げた名作中の名作
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78年発表の2nd。これほど聞いていて気持ちの良いギター・サウンドは珍しい。ハーモナイザーやオクターバーを駆使して、時には自作のエフェクターまで導入して生み出される究極のギター・サウンドがこのアルバムには詰まっている。トム・シュルツの音に対するこだわりは物凄く、その成果がこの作品には如実に表れている。ギターとその表現を方法を知り尽くした男が完成した一つの金字塔のような作品がこれである。アルバム全体に流れるスター・ウォーズやスター・トレックなどのSF的な雰囲気も手伝ってアメリカン・プログレ・ハードの一派として語られがちだが、彼の作品はよりハード・ロックに近い作風であり、明解なサウンドを構築している。曲も1stを遥かに超えたキャッチーさを持ち、ギターのソロもハーモニーもメロディそのものの甘美さと鉛のような重さを合わせ持っている。最高に素晴しいという言葉以外に表現法法が見当たらない傑作アルバムである。今回も主だった作業はトムの単独ではあるが、ドラムス、ヴォーカル、ベース(一部はトム) の揃ったバンド形態で録音されている。このスケールの大きさはここに秘密があるのかも知れない。1stでも書いたが、この潔癖性とも言える人物の作る作品は何故か開け放たれた窓のような開放感があり、一人多重にありがちな窮屈な感じがしないのが魅力。きっと彼には広大な宇宙が見えているのだろう。ハイ・トーンのヴォーカルとコーラスとスペーシーなオルガンも本当に素晴しい。当然全米1位。シングルも何曲かひっとしている。
つまらないメタルもどきを聞くくらいならこの作品を大音量で聞いてほしい。
 
ボストンといえば、ドント・ルック・バック!!
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世紀の名曲ドント・ルック・バックを初めて聴いたのは、中学3年生の時でした。 
FMラジオから流れてきたそりゃもうカッコイイ音の洪水。 
メロディアスな曲に絶妙のハーモニー。聴いたとたんにノックアウトでした!! 
当時、ビートルズのLPレコードを買いあさっていたボクですが、 
ビートルズを浮気して、このドント・ルック・バックLPを購入しました。 
LPレコードジャケットからはみ出さんばかりの宇宙船ボストン号のイラスト。 
これがまた魅力的でした。 
二つ折りジャケットを広げると、大迫力のボストン号新惑星着陸の図が楽しめたもんです。 
CDでは、当時のイラストの迫力は望めませんが、音質はかなりUPですね。 
素晴らしいのひと言です!! 
ボクは、このセカンドアルバムが最初だったので、ボストンといえばドント・ルック・バックです。
洋楽ファンのコレクションマストアイテムです。 
輸入盤、日本盤にかかわらず買っておいて間違いない作品ですよ!!