全体のイメージは思ったより軽快で明るい。あえて黒っぽさを出そうという意識も感じられない。ファンキー・ブーム初期という時代背景を考えると意外な気もするが、それがかれのスタンスだったのだろう。演奏はホーズのハードバップ・ピアニストぶりがよくあらわれたもので、曲によってブルージーな感覚が自然とにじみ出してくる。ヴィネガーとリーヴィのサポートも軽妙で、素材がスピリチュアルというだけのこと。むしろ時代を超えて楽しめるアプローチと言えるだろう。