中村さん=激しいBLのイメージがありましたが、このコミックはお色気シーンはありません。
テンポもよくスラスラ読めます。
イラストは確かに今の方が上手ですが、この頃の方がクセのない絵柄に見えます。

表紙の作画を中身に期待すると痛い目をみます。
かなりの中村春菊さんファンでないと、この作画は受け入れることができないかも知れません。かくいう私も耐え切れず、読むのを放棄してしまいました。

ずいぶん昔のものです。私は昔から春菊先生の大ファンだったので当時発売された時に購入していますが、純情ロマンチカしか知らない方には確かに全く物足りないものかもしれません。春菊先生は時代物が原点で、昔は時代物しか描いていませんでしたので、和服や着流しがとっても色っぽくて、私はそれが大好きだったので私には違和感はありませんが、純情シリーズや世界一初恋シリーズが大好きな方(私ももちろん大好きです)は、いまいちピンとこないと思います。付け足すと、多分春菊先生の描かれたマンガの中では、この満月物語が一番BL的要素が少ないのではないかと思います。

藤原邸を舞台にしたコメディ性の高い作品で、
主役二人(かぐや＋藤原隆明)の突っ込んだ甘い部分等はございませんが、
読んだ後は温かな気持ちになれるかと思います。

テンションの高いサブキャラも良いアクセントになっており、
シリアスも有りますが、１冊サクッと読み進められます。
ギャグ好きの方にもオススメです。

本編のかぐらはまつげが上下生えており、
中世的な見た目で可愛らしいです。
（表紙絵柄より雅な感じが致します。）

続きがあれば是非読みたい！
と思える作品でした＾＾

他にレビューを書かれている方が絵が下手だとか物足りないなどと言われてますが
私には充分面白い話でしたし絵も全然問題ありませんでした。
そもそも昔（というほどでもないが）の作品ですので、最近の「純情シリーズ」などと絵が違って見えるのも当たり前。
まあ表紙は書き下ろしですので新作と勘違いされる方もいるでしょう。

「満月物語」は2001年に出版されたものを
新装版としてあすかコミックスより出版されたものです。
表紙と裏表紙、巻末のおまけマンガ一本（4p）カバー下のおまけ？が書き下ろし、本編は2001年のものです。
ストーリーは他を参考に。
中盤にかぐやの過去など少し暗めの雰囲気もあるが、中身は基本コメディ。
萌えというか、所謂エッチなどの描写はありません。BL的な要素も無しに等しいかも？
そのあたりを期待される方には物足りない内容かもしれませんね