インド経済の最新情報
★★★★★
インドの経済から社会まで最新の情報がコンパクトにまとめてある。いまはなにかと中国が注目され、もてはやされてもいるが、これを読むと中長期ではインド経済が一番有望に思えてくる。
インドについて、手っ取り速く理解が深まる。分析内容にはバラつきがあるが。
★★★☆☆
インドに関して、政治経済から、文化、社会まで、
幅広く、そして読みやすくまとめられている。
中国との比較を意識していて、日本はインドとの関係を
深めるべき、との思いがあるようなので、その分は割引く必要があるかと。
インドの発展が有望とされる理由は、以下のとおり。
・なんといっても人口が増加していて2028年には世界一になる
(パイプカットまで行った人口抑制策が反発を買って失敗(暴動も発生した)
・英語が話せ、しかも教育水準が高い。
・9.11事件でシリコンバレーからたくさんのインド人プログラマーが帰国した。
・世界から引き受けるアウトソーシングビジネスが今後も有望。
・民主主義国家である。(有権者は、なんと7億人。電子投票システムが整備されている。)
インドの問題点
・カースト制度が色濃く残る。
・伝統的にものづくりや建築を嫌う(下位カーストの仕事との位置づけ。タージマハルもペルシア人が建てた)
・農業に依存(GDPの17.5%)するため、農産物価格の下落で経済が悪化してしまう。
・民主主義の精神が発達しているゆえに、逆に労働争議などが多発してしまう。
この本を読むと、インドの良さがよくわかります。
そろそろ、より専門的で、かつ一般人向けの本が出てもよいころではないかと思います。
インドの未来は明るい
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私たちがあまり知らないインドの最新情報が網羅されていて、インド株投資家にとっても企業にとっても頭の整理に役立つ。この本を読むとインドにも資本主義が浸透しつつあるということが実感できます。なお、インド株は一時急落しましたが、インド経済そのものは今回の世界不況の影響をそれほど強くは受けなかったみたいです。いろいろな論点がスッキリまとめてあるので星5つ。
最新のインド情報
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経済の潜在的発展力、政治の安定性、対日感情の良さ等から、今後は中国よりもインドの方が、生産拠点としても消費マーケットとしても有力ではないかとはよく言われることです。
しかし、インドについて書かれたものは、中国に比較すると驚くほど少なく、本著はその中でも最新のインド本だと言えると思います。
IT産業、医療産業についてはもちろんのこと、宇宙産業、映画等のソフト産業、資源開発、コーポレートガバナンス問題等についてほとんどが2009年ベースとなっています。
インドの初級者にも、中級者にもお勧めできます。なお、著者には以前より、是非ブラジルについての本を書いてもらいたいと思っていますが・・・・・
進化するインド
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複雑怪奇なインド経済の最新事情が紹介されている。インドには血液型がB型の人が多いらしく、それが画期的なアイデアの源泉になっているのかも知れないとの仮説、実際そんなところなのかもしれない。カーストなど解決すべき問題は沢山あるけど個人的にインドは応援している国だから頑張って欲しい。