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インドの衝撃 (文春文庫)

価格: ¥700
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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取材班の驚きが伝わってくる! ★★★★☆
放送された番組は見ていないが、映像が眼に浮かぶような取材の苦労話や、背景も取り入れつつ、
ドキュメンタリーチックな内容で、文字通り衝撃的なインドの発展が語られる。
インド人は本当に優秀なのか?という興味深い考察、「頭脳立国」の有り様から、台頭する新中間層の消費パワー、
核保有を米国に認めさせた外交の実力のほどを印米交渉当事者のインタビューも交え紹介する。
書物としても十分興味深い内容であったが、番組も観てみたくなった。
インドのことを知らない方に、特に読んで頂きたい本です。 ★★★★★
インドは何故か、日本から遠い国、関心の薄い国になっています。
汚い・貧しいというイメージだけが先行していますが、歴史的に見ても、インドと日本は少なからず関係があり、また助け合ってきた国です。この本は、インドという国を身近に知って頂くために、是非お薦めしたい本です。手軽に読めて面白く、一気にインドの今がわかります。

中国が世界の成長市場として注目を集めていますが、中国で成功している日本企業はわずかで、理不尽な政府・役人介入や、はびこる模倣品、技術の盗用などに苦労するにつけ、本当に中国が注目すべき市場なのか、日本人は、もっとインドに目を向けるべきなのです。日露戦争で日本が大国ロシアを破ったことや、インド独立の父チャンドラボースを日本軍がバックアップして、結果として英国から独立を勝ち得たことは、インド知識層ではよく知られており、基本的にはインドは親日の国です。2050年まで唯一世界で5%以上の経済成長を保てる国インド、この本でそのサワリを感じてみてください。
衝撃を約束します ★★★★★
(購入理由)
 「フラット化する世界」を読み、インドについて更に知りたいと思い初心者向けインド関連本の購入を検討。インド人の高い能力の源泉(と、その結果)や消費国としてのインドといった経済の視点を中心に纏められていることから、本書を購入。

(具体的な内容)
 第一章の「わきあがる頭脳パワー」では、なぜインド人が経済大国アメリカの技術関連業界(例:IT業界、NASA)で圧倒的なプレゼンスを持つに至ったか、なぜインドの企業が直近数年間でグローバル企業へと成り得たか等について、入念なインタビューと共に紐解いている。第二章の「11億の消費パワー」では、極一部の成功者ではなく大都市の中間層に焦点を当て、「大多数の貧困層」から「多数の貧困層」へとシフトするインドを消費の観点から描写する。第三章の「台頭する政治大国」では、政治的にも大きな存在となりつつあるインドについて、具体的なエピソードを挙げながら、インド人(在米含む)の気質や強かさをハイライトしている。

(何を獲得したか)
 まず、11億の人口規模を誇るインドの中で、トップ中のトップとなったインド人の活躍に衝撃を受けた。大多数の貧困層が存在するため11億人全てが競争しているわけではないが、受験戦争(例:倍率 IIT:x60、ハーバード:x11、東大:x3)や学習内容(例:教授も解けない問題が出題される)の描写を見る限り、世界でもトップの競争がIITで行われている。そして、そういった熾烈な競争を勝ち抜いたインド人が国内外に散り、想像を超える多数のインド人がグローバル企業・組織の要職についている。2000年以降はインド人企業家も増え、Infosysの様なグローバル企業もぞくぞくと誕生している。確かに低い労働コストによる恩恵はあるが、新たなビジネスモデルの創造力等は労働コストの均衡後もインドを経済大国へ押し上げる源泉となるであろう。一方で、本書で特にハイライトされていないが、インフラの未整備や貧困に関する統計数値にも衝撃を受けた。こういった数値を日本の統計と比較してみると、日本人が想像出来ない「現実」がインドには存在しているのだろう。

 上記以外にも、様々な視点から「インドの衝撃」がインタビューや統計と共に解りやすく記載されているため、インドについて初歩的で且つ面白い経済本を読みたいと考えている読者に対し、自信を持ってお勧めしたい本である。
この本に描かれたインドの姿と実際のインドの違いが衝撃でした。 ★★☆☆☆
インドの首都デリーに在住する者ですが、本書は農村の貧困の記述を除いてはインドが外国に見せたいような「皆立志伝中を目指して頑張っており、生活も日々よくなっている。将来ばら色」といった社会のごく一部分の記述に偏っており、あまりに一面的と思われます。おそらくインド=貧困と混沌という旧来の印象を覆すためにそうした部分を取り上げたのでしょうが、少なくとも、この本の印象でインドに来てみると本の記述と現実とのギャップに落胆すること請け合いです。実際に住んでみて感じたインドは、都市におけるインフラ不足、スラム、また政治の混乱、官僚の腐敗といった多くの問題を抱えています。例えば、IT大国と言いますが、確かにIT技術者はいますがITインフラはまったく整っていません。
以上のように、この本はインドの経済成長の可能性と問題点を包括的に捕らえているとは言いがたく、 インドブームがある程度一般に膾炙して一段落した今となっては、役割を終えたとも言えるのではないでしょうか。インドの実態を正確に把握するためには、インドの抱えるさまざまな負の面にも切り込んだ『インド 厄介な経済大国』の方がはるかに有用です。
日本人が衝撃を受ける本 ★★★★★
どこかで日本人(特に私)は、日本の国がNO1だと思っている節がある。

この本を読んで衝撃を受けるのは日本人(私)である。日本は世界市場の一部である。
思い上がり日本・・政治家も官僚も企業経営者もビジネスマンも消費者も
国民全体に思い上がりがあり、自分達がずっと前を歩いているという自意識がある。
そのうちアジアのスピード、世界の市場に呑み込まれ埋没してしまうのではないかと危惧している。

P94の件は、面白い
「フラット化した世界では、アメリカ人の仕事、日本人の仕事などというものはありません。
仕事は誰のものでもなく、最も生産性が高く、最も優秀でいい結果を出せ、そして最も賃金の安い担い手のところにいくことになります。
“フラットな世界では”誰かが代わりにできる仕事”と“誰にも代わりのできない仕事の二つしかありません”」

誰にも代わりのできない仕事というのがキーワード(課題)になる。

国のかたちは、教育で決まる。
この国をどうゆう国にしたいか。教育を国家戦略にして世界中にネットワークを駆使するインド。
「トム、ご飯を残さずに食べなさい。インドや中国の人はお腹を空かしているのだから」
「頭脳さえあれば世界を相手に勝負できる」
「自分の町や国のために役立ちたいと思っている」
この志の高さや国を思う心は、幕末の志士達の気概に似ているような気がしている。
インドの格差は、バネとして自分の志を高めるための材料としては申し分ない。
問題意識はそこから生まれる。

末は、博士か大臣か!

この言葉の復活も日本として どうにかしたいものです。