「AUTUMN BLOWがついに再発されたか」という感じです。
ナベサダのアルバムとしてもいい出来だと思いますが、なによりリトナーのギター（サウンド、バッキング、ソロ）が最高です。ES-335をガンガン弾いていますが、初期の素直なセッティングで、多分アンプはツインリバーブ系、エフェクターはかのORANGE SQUEEZERとMu-tronのBi-phaseくらいです。「リトナーのES-335の音ってこんなに格好良かったんだ！」ということが分かります。リトナーのスタジオ盤では、結構フルアコでソロが録音されていることが多く、誤解している人が多いと思いますが、粘りのある生き生きとしたこの音こそ335の音です。リトナーフリーク、335フリーク、Bi-phaseの音を聴いてみたいという人は絶対聴くべきです。ちなみに、Bi-phaseは私も持っていますが、ここまでいい音にはなりませんね。システム全体の音のレベルというだけでなく、若干改造されているのかもしれません。ちなみにこのＣＤ、再発される前にはオークションで１万８千円台まで値が付いたレア盤です。リトナーのことばかりになりますが、テレビの「夜のヒットスタジオ」で野口五郎と一緒に出ていきなりガンガン弾きまくった（ギターフリークには衝撃でしたが）あの頃のリトナーの音です。ハービーメイソンのドラムもグルーブしまくりでソロなどは受けまくっています。これだけのバックがいれば盛り上がらないわけはないですね。収録時間は短いけど最高のアルバムです。