インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

人と接するのがつらい―人間関係の自我心理学 (文春新書 (074))

価格: ¥714
カテゴリ: 新書
ブランド: 文藝春秋
Amazon.co.jpで確認
少年時代の自分を救ってくれた本 ★★★★★
この本が発売された当時、20歳前後。居場所もなく友人も少なく、もてず、常に気が滅入っていました。他人といるのがつらく引きこもりでしたが、この本のおかげで何とか生活できました。語り口も平易ですし、今青年期でつらい思いをしているのならぜひお勧めしたい本。自分にとっては今はあまり読まなくなりましたが、一生忘れられない、思い出の本です。どうしてつらくなってしまったか?という原因部分だけでなく、もやもやしたつらい状態を的確に表現している数々の言葉、また実践的な対処方法が書いてあったのがよいですね。
説得力のある理論展開。自分を受け入れるという選択 ★★★★★
本書では
・人と接するのがこわいのはなぜか?
・どのような環境が、そういう心理を作るか?
について、多くの精神学上の考え方を引用されており
大変にわかりやすいものでした。

さらによかったのは、
「にもかかわらず、」
・自分を拒否しないで受け入れることの重要性
・性格をかえることよりも、性格をかえないでも生活できることをめざす方法がよい
について書かれている点です。

あるがままの自分を否定して、「本当の自分はこうじゃない」といって逃避するか?
「あるがままの自分を受け入れる」道を選択するか?
いずれも大きな選択でありますが、選択があるのだなということに気がつかされた良書です。
交流分析からの説明、平易な文章 ★★★★☆
・なぜ「人と接するのがつらい」という心理状態にいたったのか
・その状態とどのように付き合って生きるのがよいか
が書かれています

■第2章 交流分析理論の簡単な説明。
P・A・Cという3つの自我、相補・交叉交流、裏面交流
勝者と敗者の心理・人生脚本、ストローク、禁止令について
専門的な言葉をつかわず平易な文章で説明されています
特に「禁止令(・・・してはならない)」という言動が子供に
与える影響について多くの記述があります

■第3章 人と接するのが辛い人の心理とその形成を助長する両親の言動について。
例えば、
・「友達に優しくする」「他人のことを考えてあげる」などは、
まず「自分を大事にすること」がしっかりみについていないと、
子供は「やさしさ」「思いやり」を自分を犠牲にすることと誤解してしまう
・子供に親に見離されることを非常に恐れ、「そんな子はお母さんしりません」
という類の言葉には強い不安を感じる。
こうしたことが多いと「好かれることを求める心理」を形成し、
次第に他の人一般に対して広がっていく
というように具体的な接し方と心理形成への関連について、簡単な説明

■第4章以降 どのように性格を受け入れて生きていくか。
 著者は「人と接するのが辛いという性格を変えることにエネルギーを費やすよりも、
ただ素直に自分であることに関心とエネルギーを費やす」
という立場をとっています。
つまり残念ながら「つらさ」を根本的に無くすための積極的な解決法は書かれていません
「つらさ」を改善したいという二ーズがある方には
「TFT<思考場療法>入門」「認知療法」がいいと思います
エッセンスを列挙する実用本にはできないこと ★★★★☆
また、いつものパターンが始まっちゃったかな?…という自責や不安を煽る前半です。
が、ちょうど半分くらいのところで、(たしか)このような文章が出てきます。

筋肉は『適度な』負荷で強くなり、免疫力は『弱い病原菌』をカラダに入れることでつき、
こころも その時に『受容可能』なストレスで鍛えられる。
(これは、たまたま文脈の中で現れるだけでここが主題ではない章です)

この後の章から前半の沈んだ空気が 一気に上昇する。『自己受容』が展開されていきます。
ひとつひとつの言葉や文章を切り出せば目新しいものはないものの、構成によってこれだけ力
を出せるというのは、エッセンス列挙型の実用本にはできないことです。

前半を乗り切ってください。
後半の展開をお楽しみに。
人間関係改善へのヒント ★★★★☆
一般的な人間関係をより良くするための視点やヒントが多く、特別な深刻な悩みがない場合でも、ちょっとした問題意識が改善されると思います。

ちなみに私自身は、①いろいろな場面を自分の評価される場としてとらえないこと(本来の課題や目的に集中すること)②役割期待を過大に受け取らないこと(背伸びせず自然の自分でいられる役割に自分でいること)③みんなに好かれようとしないこと(周囲にあわせようとすると周囲の数だけ自分が要ることになる。誠意と道理が通じるのは1/3の人たちだけ)④嫌な人間とはビジネスライクに接すること(どうしても巻き込まれるときは具体的な行動で対抗すること)、などが参考になりました。

こうやって見ると当たり前のことのようですが、心理学の枠組みで語られるとそれなりに説得力があります。また具体例も多く分かりやすいのも特徴。要は、人間関係も基本原則に基づいた自分の心のありようなりの戦略が必要、というのが結論のような気がします。