近代美学史―近代美学の三期と現代美学の課題 (岩波文庫 青 637-3)
価格: ¥420
ディルタイの芸術観を集約する代表的論文集で、1892年に発表された。近代美学における17,18,19世紀の三期の特徴を明解に跡づけて、その歴史的帰結から当時における美学の課題を明らかしようとする。特に、自然主義が果たした歴史的役割を重視してその将来性を強調、示唆するところは大きい。
近代美学の概観
★★★★☆
「美学」というとマニアックな学問という印象を受ける方が多いだろう。本書の序論でディルタイは美学と公衆の関係を修復することが現代美学の課題であると述べている。
そして本文自体も近代美学史について過不足なくまとめられている。
本書を契機に美学に触れてみるのもいいだろう。