東京下町の一角にある夜間学校の教師・黒井(西田敏行)は卒業間近の生徒たちに卒業文集のための作文を書かせながら、彼らひとりひとりとの思い出を振り返っていく。そんな折、クラスの一人イノさん(田中邦衛)が死んだという報が教室にもたらされた……。『男はつらいよ』シリーズなどの名匠・山田洋次監督が長年企画を温めていた夜間学校を題材にしたヒューマン映画の秀作。さまざまな事情から学校に通う老若男女の生徒たちと教師との交流を温かく描きながら、現実社会の厳しさや、その中で必死に生きている人間への讃歌を奏でていく。萩原聖人、結木奈江、中江有里などの若手が愛すべきタフガイ西田敏行の胸を借りて、のびのびと好演しているのもいい。叙情溢れる冨田勲の音楽も素晴らしい効果をあげている。好評につき、後にシリーズ化もされた。(増當竜也)
幸福とは?生き方を考えさせる作品
★★★★★
夜間中学校を舞台に繰り広げられる心温まる人間ドラマです。
山田洋次監督が長く暖めてきた作品です。生きるとは?幸福とは?人生の中で大切なことを教えてくれる秀逸の作品です。
武士の一分で新たに山田監督ファンになった方にも是非観ていただきたい一作。主演の西田敏行さん、助演の田中邦衛さんの演技は心に刻まれる。
山田監督作品の最高峰!
★★★★★
いろいろな事情や悩みを抱えながら働き学ぶ生徒達と、それを支える先生達の物語。
山田洋次作品は全部好きですが、この物語はわたしの中で最高傑作のひとつといえます。
気持ちがあたたかくなります
★★★★☆
こんな学校なら行きたかったなぁ、と思いました。渥美さんの「寅さん」以外の役を見れたのも幸せに思いました。
教育の大切さがわかる映画
★★★★★
「教育」とは、成果が形になってすぐ現れるものではないし、いくらお金をかけても結果を簡単に経済的物差しで計ることもできず、社会の中では最も非経済的活動の部類に入るかもしれない。
しかし教育は人間にとって欠かすことのできない重要な知的活動なのであると私は思う。
学生時代不運にも「やる気のない教師」「生徒に対して真剣さを持てない教師」にあたってしまった人は、学校や教師、勉強に対して嫌悪感を抱いて意欲をなくしたり、塾などを利用して自力でやりぬくしかなかったため「学校なんて」と思うかもしれない。そんな人にも是非この映画を見てほしい。教育・学校とは捨てたもんじゃないということを感じてもらえるかもしれない。
競馬的な視点からも・・・
★★★★★
私自身が競馬を始めたばかりだったので競馬大好きのイノさん(田中邦衛)が目当てで鑑賞しました。さすが最優秀助演男優賞に選ばれるだけの迫真の演技でした。悲しいほどに 競馬=人生=勉強=幸福と生きて行くイノさんと学校の先生やクラスの仲間達がうまく絡み合う素晴らしい作品でした。さすが山田洋次監督。あの渥美清さんもちょっと出演しちゃってマス!心からオススメですよ!