資本主義の哀しい現実にも触れ、単純な勧善懲悪になっていないのが非常にリアル。前作よりも広い意味で考えさせられる作品。下巻、壁崩壊とその前後の創作ストーリーは見事で、物語をとても深い味わいに昇華させていると感じた。
しかし、今回のヒロイン「シルビア」は前回の「聖女カテリーナ」より私たちの心にすんなり入ってくるかもしれません。