この本は日本人青年とチェコの女性との愛を通して激動の時代のチェコ・プラハを描く。百塔の街と呼ばれるヨーロッパでも屈指の美しい町並みに人々が必死で生きようとする姿が重なり、読み終わったときには重厚なチェコの歴史を感じながらも爽やかな感慨にふけった。
チェコスロバキアが分裂し、チェコとスロバキアという新たな道を歩み出した今も彼らの心の火は消えることはないだろう。