全体的に写真や図が多用されていてわかりやすい。しかし、陰陽道という巨大な体系のものを限られた紙面で幅広く紹介しているために場所によっては説明が唐突な部分も見受けられるが許容範囲であろう。
陰陽道の全体像を手っ取り早く知るには本書は最適だ。内容的には必ずしも容易だとは言えないが、わからないことに出会った時には立ち戻って来れるだけの内容を持っている。幅広い陰陽道の世界へと旅立つための案内図として本書を利用して欲しい。
陰陽師と言ったら安倍晴明でしょうと、
やはり晴明伝説の話から始まっているものの
密教や道教とのからみあった関係など、
けっこう丁寧に教えてくれている感じがする。
陰陽道関係の神社の紹介、
伝統行事や芸能などに見える陰陽道の影響など、
初心者向けにまんべんなく書かれていて良かった。
『暦と占いの大図鑑』というものがあるのですが、これが昔のものですがけっこう家では当たっているような節もありまして、なかなか侮れないものだと…。『十二支占』もこうして陰陽道の本で改めて十二支についてみてみても新鮮ですし、占い好きの女性にもおすすめです。