内容は、成功者の心構えに関するものが大半である。中には「他人を動機づける法」や「他人の金を使え!」などノウハウ的なものもあるが、最もページを割き、読みごたえがあるのは、成功者たちがどんな心構えを持ち、動機や良い習慣を保ち続けてきたのか、というプロセスである。彼らがどのようにして自分を戒め、動機づけてきたのかを学ぶことは、長いビジネス人生で必ず役に立つだろう。
「心構えの書」というと、概念的なことに終始しがちな印象があるが、本書はさまざまな人物のケースを紹介しながら議論を進めているため、その是非はともかく、読みごたえがある。(土井英司)
これらを防いで常にPMAを持ちつづけることが大切なことであり、それによってもたらされる成功という結果、またそれにはどうすれば良いのか、が深く理解できる本だと思います。
プラス思考は、口で言うのは簡単ですが、わかっていてもなかなか実践できないところにジレンマが生じるもの。自分はどう考えてどのように行動すべきか、何度もこの本を読み返してチャレン!ジし続けたいと感じました。
ただ、この本に出てくるエピソードやPMA Science of Successコースのインストラクターと参加者たちとのやり取りを読んで、一部の内容ではありますが、これで解決できたのだろうか?1960年に初めて出版された本なので、40年たった現在、この参加者は本当に満足した生活を送っているのだろうか?今こんなことやって通用するのだろうか?と疑問を感じてしまう点はあります。
また、この本では成功の17原則についても書かれており、Positive Mental Attitudeは17原則の1つになっています。17原則が実行できているかどうかチェックするところもあって、積極的思考で成功の17原則を身につけようといった感じです。
以上の点から、Positive Mental Attitude(積極的思考)の実践はいいことだが、それだけではダメだということも認識させられます。
Think and Grow Richが本文中に出てくるので、この本を読む前にThink and Grow Richに目を通しておいたほうがいいでしょう。
ただ、Think and Grow Richにせよ、この本にせよ、古い本には変わりないので、言葉通りに受け取らないように注意する必要があります。