入門から専門への手引書
★★★★★
最近購入したが、こんな本もあったのかと思った。「国際社会」という語は、よく聞く割に実態がつかめない。図書館で探しても、専門的過ぎるか一般的過ぎる。この本はイラク戦争やサーズの最中に書かれたものだが、国際社会の歴史的な背景(ウエストファリアだけでなく、社会福祉やナショナリズムの歴史)をふまえ、中国・インドのそれぞれの独自性や、アメリカ・ユニラテラリズム後のメディアなど、一つひとつの単元が魅力的で読んでいて飽きさせない。その上で、それぞれの項目を知るための、参考文献や、なんと!「国際社会キーワード200」というのが着いていて、大学入試のときに買っときゃよかったと痛切に思った。