Disc-1の『Circles』についてです。
★★★★★
Jim Hall 『Circles』
1.(All Of Sudden)My Heart Sings
2.Love Letters
3.Down From Antigua
4.Echo
5.I Can't Get Started
6.T.C.Blues
7.Circles
8.Aruba
Jim Hall (g)
Don Thompson(p&b)
Terry Clark(ds)
Rufus Reid (bass on "(All Of Sudden)My Heart Sings")
March 1981,NYC
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ジム・ホールの'81年の名盤『Circles』
なんといっても#1の"(All Of A Sudden)My Heart Sings"が素晴らしい♪
このアルバムは基本的には名盤『Jim Hall / Live!』 と同じトリオの演奏ですが、この1曲目ではドン・トンプソンがベースではなく本職のピアノを弾いています。
素晴らしいピアノ演奏です♪
しかしそれにも増してジムのネックを水平方向に上昇していくようなフレーズが高揚感があり素晴らしい♪
続く#2はロマンチックな音色が心地良いバラード演奏。
どこまでもソフィスティケイトされたフレーズがなんとも心温まる。それとなんといっても#3の"Down From Antigua"が良いですね。これは後にロン・カーターとのデュオでも('82年作『Live At Village West』)やっていた曲です。とても大人しい曲ですがジム・ホール流のハーモニー概念が感じられます。#4ではドン・トンプソンのロン・カーターもビックリ!な素晴らしいベース・ソロが聴けます。そしてこの曲ではジムのウォーキング・ベースを取り入れたコンピングが少し登場します。そして#5もよい曲です。このアルバムは全体的に大人しい演奏が多いんですがその中でも特にウットリできる演奏だと思います。どういうんですかね、派手さはないけれども、しっかりと知識を身につけた大人の音楽って感じですかね。アーティスティックでロマンティシズムに溢れた余裕や貫禄が感じられます。#6は、ドラムのテリー・クラーク作のジャズ・ブルースですがこのトリオがやると全くもって斬新なジャズ・ブルースになってしまってるのがすごい! 今聴いても革新的な演奏だと思います。。
ジム・ホールのヴォイシングは斬新極まりないですね。
タイトル・トラックの#7は、#1のようにドン・トンプソンがピアノを弾きジムがギターを弾くデュオでの演奏です。ジム・ホールってデュオになると本領を発揮するんですよね。少ない編成でより一層の革新性を発揮するミュージシャンですね。締めの#8はジム作のモーダルな曲。本職はピアニストのドン・トンプソンがベースで暴れています。どことなくスコット・ラファロを思い出します。
全体としては派手さはないけれどもそれ以上に円熟味を感じさせつつも革新性のある『深い』演奏を聴くことが出来ます♪
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ちなみにDisc-2『All Across The City』は初めて本格的にジム・ホールが
エフェクターを使用したアルバムです。
2in1のお買い得盤です♪