私のThe Guitar
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ギターはロックのための楽器だと信じていたので、ジャズギターが苦手だった。ロックファンには多いのではないだろうか?フロントのテロテロした音色で難解なスケールを駆回るあの感じ。何が面白いのかわからなかった。ではジム・ホールはどうかというと、まさにフロントでタラタラ弾くタイプのギタリストだ。音色はとてつもなく暗い。
だがこのアルバムを聴いたことで、私のジャズギターに対するイメージはおろか、音楽に対する考え方そのものが一変した。リードだろうがバッキングだろうが、全てをハーモニーとグルーヴに昇華させる圧倒的な演奏力。バンド全体が一つの楽器のようだ。陳腐な例えだが、まるで親しい友人同士が何やら真剣に話し込んでいるようですらある。もう、とにかくこの緊張感がたまらない。切れ味抜群のアルバムだ。
深夜に澄んだジムの音を・・・・・
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ジム・ホールといえば、真っ先に思い浮かぶのが、ビル・エヴァンスとのデュオの「アンダー・カレント」。繊細で透明感のある音は、ライヴに不向きと思っていたが、これはすごい。75年の録音だが、録音状態も抜群。ベースとドラムを従えたピアノレス・トリオで、ピアノトリオが大好きな人にもおすすめ。「エンジェル・アイズ」「ラウンド・ミッドナイト」など曲もいい。深夜、ジムの澄んだ音が部屋に響くと、心の底から、あたたかい気持ちになる。ジム・ホールのベスト10に入るアルバムだ。
素のままのジム・ホール
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素のままのジム・ホールが聴きたいならこれ。ギター・トリオという素朴な枠の中で、独特のまろやかな音色が引き立つ。1曲にたっぷり時間を取っているので、アドリブがたっぷり味わえる。LP時代なので曲は5曲と少ない。別テイクとか残っていたらよかったのにという気にもなるが、選曲がいいので満足できる。
録音は70年代。ベースはドン・トンプソン、ドラムはテリー・クラーク。このトリオで元気いっぱいにライヴをして回っていたころで、私もステージを観たことがある。「全盛期」と言っていいと思う。代表作の一つとも言える。
深夜に澄んだジムの音を・・・・・
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ジム・ホールといえば、真っ先に思い浮かぶのが、ビル・エヴァンスとのデュオの「アンダー・カレント」。繊細で透明感のある音は、ライヴに不向きと思っていたが、これはすごい。75年の録音だが、録音状態も抜群。ベースとドラムを従えたピアノレス・トリオで、ピアノトリオが大好きな人にもおすすめ。「エンジェル・アイズ」「ラウンド・ミッドナイト」など曲もいい。深夜、ジムの澄んだ音が部屋に響くと、心の底から、あたたかい気持ちになる。ジム・ホールのベスト10に入るアルバムだ。(松本敏之)
Jim Hallの真髄を感じられるCD
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このトリオでのライブ演奏はジム・ホールの真髄を感じ取るのに充分なものです。インプロヴィゼーションとは何かを伝えてくれます。在り来たりのフレーズを羅列する凡百のギターリストの比ではないことを彼のアドリブの構造から感じられると思います。