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ハックス!(3) (アフタヌーンKC)

価格: ¥580
カテゴリ: コミック
ブランド: 講談社
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大好き。いまいちばん好きな作品です。 ★★★★★
ずっと連載で読んでいます。最初はフツーの文科系青春マンガかなと思っていましたが、2巻の途中くらいから登場人物の内面を掘り下げはじめて、それで一気に好きになりました。

ここがすごくいい! とおもうところを2つ挙げます。

ひとつめ。わたしたちは日常の中でいろんなものに出会い、いろいろなことを感じているわけですが、多くの感情はそのときかぎりのものです。ちょっとした違和感、なんとなく嬉しいことなど、自分でもその理由に気づかないまま、生まれては消えていってしまいます。ある種の作品は、そういう日常的な感覚をうまく拾い上げてくれていて、「ああ、いままで言葉にできなかったけど、こういう気持ちになることってあるよね!」と思わせてくれる。ただそれだけでも、その作品は十分にすばらしくて、ありがとうという感じになります。

ふたつめ。作者の方は、<疾走感><浮遊感>みたいなものに、こだわりとするどい感覚を持っているように感じます。この作品のはじまりは、主人公が「空を飛ぶ」アニメに感激するところでした。また物語中のカギとなるシーンには、<疾走により世界の見え方がかわる>モチーフが出てきます。1つは、主人公と親友の中学校時代のエピソードで、二人が手をつないで逃げ出すシーン。もう1つの例は、ハタノさん(というおとなしめの女の子)が、主人公の部室を除いたあと、自己嫌悪して周りが見えずに歩いていくシーン(生徒会の人とぶつかる前です)。こういうとき、主観的な体験として、世界が魚眼レンズから覗いたみたいになって、ふだん見慣れた景色の見え方ががらりと変わる。この点を、さり気なく、しかし非常に効果的に描いていて、スゴイ!!!とおもいました。

おもしろさが伝わったかどうか分かりませんが、たとえば「このマンガがすごい」の上位に来る作品よりも、いまはこの作品がいちばん好きです。俄然おもしろくなってくる2巻まで、是非読んでみてほしいとおもいます。
みんなでアニメやってます! ★★★★★
主人公以外の部員も、慣れないながらもアニメを書き始めるこの巻。
1巻からそうなのですが、この漫画は「頑張りたいけど頑張れない子」の悩みや葛藤を丁寧に描けているところが個人的に好感が持てます。そう、あのゲームばっかりやってる男の子とか。
最後のほうの

「わたしたち、みんなでアニメやってます。部外者はいないです」

という主人公の台詞(微妙に違ったらごめん)には、ぐっときました・・・。