インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

クワタを聴け! (集英社新書)

価格: ¥998
カテゴリ: 新書
ブランド: 集英社
Amazon.co.jpで確認
出版自体に意義がある ★★★★★
いつもの中山さんらしく妄想・事実誤認や間違いもありますし、資料から得た正確な知識もちょっとだけあるのが逆に中途半端に感じますが、この際それは目をつぶります。
中山さんいわく「桑田佳祐というひとりの聴き手としての佇まいと冷静な視線」への「共感」がこの本の軸になっており、リスナーとしての経験・知識を持つ人間がサザン・桑田佳祐を曲単位で全曲語るという、それだけで価値のある一冊です。
サザンにしか興味が無い人には好きな曲が星2つだからダメな本かもしれませんが・・・。

誰より、桑田さん自身がけっこう喜んだのではないでしょうか。
こういっちゃなんですがサザンはファンにも評論家にも音楽的にきちんと語られることなくきてしまい、桑田さんもTSUNAMI以降はそのコンプレックスをひた隠し走り続けていたものですから・・・。
一つの意見として ★★★★☆
「サザンが好きで好きで、けなされるのは許せない」という人には向かないと思う。
中山氏なりの視点で、いいものはいい、悪いものは悪いとはっきり書いてあるからだ。
その妥当性は個人の判断として、良し悪しの明確でない批評文など、
呼んでいても面白くない、と思うと、中山氏の文章は読んでみる価値がある。

サザンが好きではないのにどうして書くのか、という向きもあるが、
いわゆる「洋楽」やジャズなど幅広い音楽を背景にして、
サザンの作品を評価した場合に、中山氏的にこうなる、ということなのだろう。
だから、「サザンの熱烈なファンではないけれど、日本のポップスに大きな
足跡を残したサザンの音楽の位置と、その作風の遍歴についての
独創的な意見を聞いてみたい。」という人には、ツボになる可能性が大。
読んだ上で自分と意見が合わなければ、「あなたはそう思うんだね」と言うだけだ。
気持ちいい評だけ読めばいい ★★★☆☆
自分が好きな曲を著者も褒めている場合だけ読んだらいい。
それ以外の部分は無視すればいいと思う。
そんな風にして使えば、この本、結構使える。
曲の評価に納得 ★★★★☆
サザンはあまり聞いたことがなかったので、この本の評価を横目に見ながら、CD売場で安売りコーナーに大量に並んでいたサザンのCDをまとめて購入し、しばらく聴き続けましたが、高評価のものもそうでないものも、クワタ自身が大好きな先輩アーティストたちのイメージ・アイデアの利用(これを悪いなんで著者は言ってないけど)の指摘も至極もっともで、そういう面でこの本を悪く評するレビューが多いのが意外でした。なんだかある世代から文章の読み取り方が変わってしまったのだろうか。この本の内容以上に、この本の評価で分かれる日本語の運用に関する世代(か他の何かによる)差異の方が気になるし、深刻なものを提示している気がします。
感性の衰退に共感できる人向けです ★☆☆☆☆
作者は、ゴロゴロよく見かけるサザン初期ファンだと思います。
どのアーティストも初期作品が絶賛されがちで、そのままを
要求するファンと、成長して進化、変化するアーティストとの
ギャップを落胆してしまうのは、感性が鈍ってく人には有りがちだと思います。

恐らく最近の曲は、ひとつの季節を通して聴き通したレビューではなく
単に数回聴いて自分の生活とはオーバーラップもさせずに単に感想を書いた感じです。

サザンでは珍しいベースラインや奏法の曲も、そこには気付けず
曲の背景は熟知されていない模様。桑田さんの才能に便乗して
妙な商売を展開していると思ってしまいました。ファンが読んで
全然違うやん!って自分のサザンへの愛を確かめられる逆説的に
良い本なのかもしれません。中山さんこそクワタを聴け!