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英文法の意外な穴―53Essays for Curious People

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: プレイス
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仕事で英文を書いている人の必読書でしょう ★★★★★
これは英語の初学者よりは、私のように社会で実際に英文を書いている人のための本でしょう。というのは私が日常迷っていることの一部が詳しく書かれているから。あえて「一部」と限定するのは、主なテーマは時制・助動詞、名詞の数え方、話法の3種で、かなり体系的にまとめられているのだが、英文法のテーマのすべてという訳ではないから。それでもこれだけの内容があれば迷った時の座右の書にかなりなり得ると感じる。

実際の英語では教科書的(教条的)な英文法が文脈やニュアンスによってねじ曲げられることが随分多いということ、いやむしろねじ曲げられないとおかしいということが豊富な例を用いて説かれている。関連して英文法が時代とともに何故動いていくかというメカニズムが説かれる。

さらに、これは恐ろしいことだが、辞書や英文法の教科書が日本人に対する説明としては不十分な場合があって、単語の意味、用法を間違って理解している場合がある、ということである。戸惑いながら例題の説明を何度も読んだが、なるほどなかなかニュアンスを呑み込みにくい場合があるのだ。ネイティブの説明を聞くことは大事だと感じる。
ネイティブならではの発想が参考になる(本当は☆5つ) ★★★★☆
先に☆5つでもよい本書を☆4つとした理由を記しておく。

本書は、著者が同じ出版社のHPで
2年間連載していたエッセイをまとめたもので、
もともとは英文だったものを日本語に直して出版されたらしい。
で、問題はその日本語がややぎこちないために、
時折わかりにくい部分に出くわすことがあるのだ。
おそらく著者自身が自分の英語を日本語に直したのではないかと思われる。

とはいえ、これらの「疵」は一部にすぎず、
全体の内容の良さを損ねるものではないと考える。
「買ってよし」である。初めに難点を示したのも、
基本的には本書は多くの人たちに読まれてしかるべきだと判断しているからだ。

さて、著者は冒頭部分で単語はそれ自体で覚えるのではなく、
「引用形」という文法情報が含まれた形で覚えなければ意味がないと強調している。
つまり、フレーズの中や望むらくは文の中で覚えていくのが自然であるということだ。
そこで著者は「焦点学習」の有効性に言及している。
「焦点学習」とは「文法とボキャブラリーを特定の役に立つ状況に
リンクさせることによって学ぶ」ことをいう。
これは貴重な提言であり、英語の教員としては
これを1つの契機ととらえて授業に組み込んでいきたいと思った。

最後に、不学を恥じるようだが、第35章(Essay 35)で紹介されている
「文法的隠喩」という概念にはじめて接した。
著者の別の著書にこのことが詳しく論じられているようなのでそのうち読んでみたい。