チャールズ・ウォードの奇妙な事件でしょう
★★★★☆
クトゥルー神話の原典は、あまり面白いとは思いません。
でも、「チャールズ・ウォードの奇妙な事件」はとても面白いと思います。
惜しむらくは誤訳が…
★★★★☆
H.P.L.を読むならまずこれからでしょう。
この時代のH.P.L.はまだゴチック的雰囲気を残しているので、多くの怪奇小説ファンにとってはむしろ取っ付きやすいと思います。翻訳者がベテランなので、訳文が少し古くて、これがまた良い雰囲気です。ただ、誤訳が散見されるのが残念です。意味の通らない部分が数カ所ありますが、そこが誤訳の箇所です。今では原文に容易にあたれますから、H.P.L.の世界に惹かれた方は、是非原語で読んでみて下さい。不思議な角のある古きものどもの世界に行ったまま帰ってこられなくなっても当局は一切関知しませんが…
想像力が必要な「静かな恐怖」は好み次第。
★★★★☆
ラヴクラフト作品を理解するのは以外と難しい。...
作者は病弱で繊細な人物でした。文体は詩的で女性的で静か、作品は映画に出来るような分かり易い恐怖でなく「想像するとぞっとする」類いのものです。ホラー映画のようなスリリングでショッキングな、つまりインパクトのある激しい恐怖を期待していた人なら、ガッカリすると思います。
そして彼をリスペクトする作家達はその魅力を理解しているものの、上手く模倣出来ていない事が多いのです。その結果、クトゥルー神話は「ラヴクラフトのモチーフを拝借した、只のホラー小説」になりやすいのです。(上手く書けている作家も沢山います。)
この為、他の作家のクトゥルー神話からラヴクラフトに辿り着いた人の中には、肩透かしを食らった人もいるようです。逆に私のようなファンには、他のクトゥルー神話の方が物足りないのですが。コアなファン専用かと思いましたが、初めてでも相性の合う人には好評のようです。
つまり、ラヴクラフト作品は読者を選び、相性によって評価が大きく変わるのです。スティーブン キング風の作風を期待してはいけません。私も含めた好きな人には「星5つ」、合わない人には「星1つ」でしょう。(ラヴクラフトの一般的な評価から「星4つ」としました。) 他のクトゥルー神話とは違うのです。あなたに合うかどうかは、買ってみるしかないのかな?
「ラヴクラフト全集 (2)」についてですが、どの巻も魅力的な作品が記載されているのですが、クトゥルー神話の原点である「クトゥルフの呼び声」が載っているこの巻が、最初に読む1冊としてお薦めです。
引きこまれる面白さ
★★★★★
「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」が非常に面白く,
何度も読み返してしまう不思議な魅力がありました。
「怪奇・ホラー」といっても,残虐シーンが登場するわけではなく,
もっとミステリアスな魅力というか,うまい説明ができませんが・・・。
最初はとっつきにくいかもしれませんが,読み進むうちにいつの
まにかひきこまれていることでしょう。
そして,読み終えると様々な要素がつながり,とりこになって
抜け出せなくなるほどの魅力があります。
そうなってくると「推理文庫」というのもかなりうなづけること
かと思いますので,ミステリーが好きな人にはかなりお奨めです。
クトゥルフの呼び声・・・
★★★★★
アルジャーノン・ブラックウッドの言葉の引用から始まる文庫版ラブクラフト全集の第2巻。
↑の人が実在する人なのかはよく知らないのだけれども、クトゥルフ神話を簡潔に示している。
っと慣れない文調はやめにして、感想を書きますね。
自分的には「エーリッヒ・ツァンの音楽」がお気に入りなんですけども、正直一冊丸々おもしろくてゾワッとする話ばかりです(3編しか無いけど)。
メインは作者三大長編の一つである「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」です。
展開なんかも複雑怪奇なんですけども、如何にもラブクラフト的!で素敵です
おサルの樹
★★☆☆☆
「クトゥルフの呼び声」「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」他収録。
平穏な生活は、底知れぬ恐怖の上に、偶然、浮いているだけです。
ドリル書店
★★★★☆
正統派怪奇小説ファンから、オタク層にまで広い支持を受けるラヴクラフト。
読んでみたいけど、今まで手を出す機会が無かった、そんな方にお薦めしたいのがこの本です。
タイトルだけはあまりに有名な「クトゥルフの呼び声」や登場人物の熱さに思わず泣ける「チャールズ・ウォードの奇妙な事件」など収録。
玄々境々のすりきれ
★★★★☆
恐怖の始まり「クトゥルフの呼び声」、長編「チャールズ・ウォーォドの奇怪な事件」を収録。
BookShekalasiCa
★★★★★
あの伝説の「クトゥルーの呼び声」(本書ではクトゥルフの呼び声)が掲載されている文庫本。中学生のころに読んだのだが、今でも身震いしてしまうほどの恐怖感。
特に全集の2巻は押さえておきたい。
じゃこうねずみの本屋さん
★★★★★
この本を、夜に誰も居ない山小屋の中で一人きりで読んだりしてはいけません。