医療の花園
★★☆☆☆
小説じゃないですね。
売れたことで編集者との力関係が変わってしまったのか、作者の医師としての主張が表に出て、小説としてはまとまりがつかなくなっている。「死因不明社会」の主張自体はもっともでもただ押しつけがましさを感じるだけ。
医療庁はぶっとび。勉強会など出てみて痛感するのは、元首相じゃないが医師は社会的常識が欠如していて、医師以外の口出しを極端に嫌うことで、海東先生も同類なんだなあ。まさに医療の花園ですね。医療行為と医療行政の違いもわかっていないんだろうから仕方がないか。
よい書籍は作者と編集者の共同作業だということを改めて思い起こさせる一冊でした。
偏った意見の正当化
★★☆☆☆
正直言って、海堂氏の自己主張の本。
小説でもなんでもなく、言いたいことを書いただけの本のように思えました。
しかも自分の支持する意見の方がいかに正しいかを押しつける展開には
疑問が湧いた。
海堂氏は現在の医学界の在り方を批判しているが、彼も所詮は同じ穴のムジナ
なのだと感じられた作品です。自分は賢く、他人はバカだと思っているのが
よくわかった。
そろそろ飽きてきた
★★★☆☆
バチスタシリーズの第4弾。
今度は病院を飛び出して、厚生労働省の会議室を
舞台に田口・白鳥コンビが活躍する。
うーん。惰性で文庫化されたので買いましたが、
ちょっとずれてきましたね。
ミステリーというよりは、小説の形を借りた
海堂尊の論文っていう印象の方が強く残りました。
Ai導入しないといけないよって言う。
確かに、田口の後輩で本作のキーマンとなる
彦根の描かれ方は、シリーズ共通のエンタテイメント性
があるとは思うんですが。
まだまだ、続きはあるんでしょうが、このシリーズを
読むのはここまでかなぁなんてことも思ったりしました。
http://teddy.blog.so-net.ne.jp/2010-06-08
つまらなくは無いんだけど・・・
★★★☆☆
チームバチスタからのシリーズもの.
登場人物がやたらと多く登場したことで人物の記号化が進み,あまつさえ二つ名を乱用しだしたことによって,どこか漫画のようになってしまっているのが残念だ.
終盤に発生するディベートの場面などは流石の迫力を感じるものの,初期に描いていたヒューマンドラマの色合いは薄くなっており,作品としての魅力は削がれてしまっている様に感じる.
方向性を修正しなければシリーズものとして引っ張っていくのはそろそろ苦しいかもしれない.
シリーズ4作目はちょっと変化球
★★★★★
ごぞんじ田口、白鳥コンビによる、
シリーズ第4弾。
東城大学医学部もいつものように登場するが、
今回は厚労省・警察等、大学の外でストーリーが展開する。
詳細は書かないが、
今回多少理屈っぽい感じもあって、
実験的な印象がある。
それ自体狙いは悪くないが、
1作、2作目と比較すると、
散漫な感じがする。
とは言えエンターテイメントとしては、
ちょっと知的でお勧め。
化工発登山道
★★★★★
医療設置機関について、田口・白鳥コンビが厚生労働省で暴れる!!。今回の作品も、現在の医療・社会問題を現役の医師の観点から訴えている気がする。シリーズ一作目のチーム・バチスタの栄光と異なり、ミステリーではないが、筆者の世界観にグイグイと引き込まれあっという間に読み終えてしまった。★5つ!!