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ナイチンゲールの沈黙(下) (宝島社文庫 C か 1-4 「このミス」大賞シリーズ)

価格: ¥1
カテゴリ: 文庫
ブランド: 宝島社
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上巻で築き上げてきたリアルで細やかな設定がファンタジーに・・・ ★★★☆☆
上巻を勢いよく読んできて、これは「チームバチスタ」よりも面白いかも・・・と思っていたが、ラストの犯人の自白シーンはちょっとムリヤリ感を感じた。

ミステリーは当然人間の限界制約があるなかでいかにして犯人が鮮やかな手腕で行為に及ぶ又は隠蔽したかが問われるというルールがあると思うが、これで終わってしまうと「犯人はどうやって犯行に及んだのか」「超能力を使いました」みたいなオチになるように思った。

でも、一気に読んでしまいました。同時に読んだ螺鈿迷宮とも作品中で同時平衡でキャラがかぶるし、スターウォーズみたいな世界になってますね。作品世界作りに重厚感があってすごいと思います。
映像化は難しいでしょうが ★★★★★
個人的に3部作では最も本作が好きです。

理由は医療現場の迫力だとか人間関係の機微、圧倒的知識に裏打ちされたリアリティといった分かり易い要素の多い他2部作に比較して地味ですが人間味に溢れていると感じるからです。

推理小説として捉えると犯人候補は2名、初動捜査で医療経験者ともう一人絡んでいると思われると描かれればそこで既にフーダニットはゴール。
筆者の力量不足なのではなく、ミステリー要素に重きを置かなかったのだと感じます。

冒頭の「アヴェ・マリア」で皆が静まりかえる。
このシーンの表現だけで私は本作に取り込まれました。
成人後、一時小児科に病床の関係で入院経験があるのであの喧噪と一瞬で訪れる静寂という情景を想像しさぞ美しい光景だろうと満員電車の中、感涙しそうになりました。
実際にクラッシックコンサートなどへ足を運ぶとポップスやロックのライブと異なり言葉を失う。下手をすると意識がどこかへ飛んでしまうような経験をすることがあります。

小説を頭の中に主要人物の映像イメージを浮かべ、風景を思い描きながら読む方も多いことと思います。
音楽でも同じです。
現在生活していて周囲に溢れる音は使い捨てされるJ-POPの類が中心。一ヶ月も経つと捨てられてしまい一年もすれば忘れられる音。だからインパクト優先の音作りになってしまう。
クラッシックは何百年の伝統に裏付けされ人々に愛され続けた音楽。
日本の雅楽なども目を瞑り聞き入っていれば心が洗われ静かに流れる谷川や苔むした森林などの風景が思い浮かんだりするものです。
そういった心象風景を文章化するのは非常に難しいことだと思います。
だから本作は不当に低い評価に甘んじているのだと感じます。
私は難しいことにデビュー2作目でチャレンジした作者の勇気と医療や患者への愛情を評価したい。
そして是非、優れた制作陣、監督による映画化を望む。
飲物に例えればビタンサン。 ★★★★☆
おかえりぃ。


ようやく、白鳥氏のご登場!
田口先生からは怨まれると思うが、多くの読者がこの尊大かつ強引な暴君を待ち焦がれていたに違いない。


あれあれ?
でも、残念なことに白鳥さんは今回、同級生だった加納刑事に抑えられて、前回の火の鳥ぶりはやや抑えられてしまっています。
わがままし放題・・にしようにも、たぶん生態系で上位にあるんでしょうな、加納刑事は。見事に白鳥さんのはちゃめちゃぶりの振れ幅は小さいです。はいとても一般の振れ幅に戻っちゃってます。

ちらほらと超人ぶりは書かれていますが、でも正直、前作のパワーに比べると半減。

事件も、前作のAIを浸透させようという試みに比較すると、なにを言いたかったのかがいまいち薄い。


面白い、標準以上。
でも、なんだか中途半端・・飲物に例えたらビタンサン。


・・・いろんなサイトを見たら本来これは、次回作のジェネラル・ルージュの凱旋とペアの作品だったのを二つにわけたらしい。ははぁ、なるほど。

というわけで、作者の、あるいは編集者のワナにはまって、次回作のジェネラル・ルージュに手を伸ばすのであった・・
血を吐き歌うナイチンゲール ★★★☆☆
歌の上手な看護師・小夜は、
酔いどれ迦陵頻伽と呼ばれる有名な歌手・冴子と
彼女のマネージメントを務める城崎に見込まれた。
一方、小夜が務める小児科病棟の問題児・瑞人の父親は殺され
警察が調べ始めていた。

「チームバチスタの栄光」の続編として読むと
田口先生や白鳥といった登場人物がそろっているという楽しみと
前作とまったく違うテイストにとまどうという難点がありました。
見事ななぞときで爽快感があった前作に比べ、
小夜たちの歌という脳の働きのラインと
素朴な印象のミステリの両輪は、小粒な感じがしました。
お話としては面白かったですが、前作のインパクトが強かったから
ちょっと残念な感じでした。
境界線を教えるべき大人が、易々と境界線をまたぐことの罪 ★★☆☆☆
チーム・バチスタの栄光に続き、ロジカルモンスター白鳥登場。
物語を事件解決に導く...が、推理小説と考えると事件解決の方法は余りにも現実離れしています。
境界線を教えるべき大人が、易々と境界線をまたいでみせたことが、事件を複雑にさせたという総括に関しては同感です。