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海のアリア (2) (小学館文庫)

価格: ¥590
カテゴリ: 文庫
ブランド: 小学館
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海のアリア ★★★☆☆
高校生のころ。萩尾先生の本を読みました。なんか、意味もよくわからないまま、おもしろいなぁ。そんな感じでした。40を迎える今、ふとまた萩尾先生の本を手にしました。宇宙とかかわることによって、ふと、自分の中に潜んでいた未知の力が表にでてくる。あいかわず、そんなことを考えると楽しくなります。世の中には、私たち人間が想像もつかない力が存在するのだなぁ。あらためて、そう感じます。この本は私に何を教えてくれようとしているのだろう。萩尾先生の本は自分の人生について考えさせられる何かをもっている。
音が聴こえて来る ★★★★★
萩尾さんの作品に一貫して描かれてある、自らをも施す神の愛。似たようなテーマでは「マージナル」の方が着想や完成度の点で上をいっているのかもしれませんが、私はこの「海のアリア」の方がより心に響くものがありました。アリアドに感応したアベルがダリダンのレクイエムを歌う箇所、もうここは美しすぎ!詩情あふれる幻想的なイラストレーションと言葉とで表現したこのシーンの素晴らしさには、涙が止まりませんでした。「ずっとこんな音楽が聴きたかった気がする・・・」リリドのセリフ通り、本当にイラストの向こうから音の波が押し寄せて来そうなんですよ。魂が回帰するための音の道、これぞ神の奏でるレクイエム。萩尾さんの天才にどっぷり浸れて、またも幸せ。
立ち返り続けるべき死の瞬間 ★★★★★
やっぱり萩尾望都はすごい。楽しく始まった学園ものかと思えば、異星人との出会いの第二部を経て、第三部では惑星の夢に心中した友だちの記憶の物語となる。一見軽く見えてもやはり死と夢のテーマは欠かさないし、感動的なのはいつにもましてかもしれない。

友だちの死の記憶をなくしてしまったのは、それが誕生の瞬間の記憶だからだ。と同時に死の瞬間でもあるし、死の永遠の瞬間だ。その瞬間に立ち返り続けることが長い間萩尾望都のテーマとなってきた。『海のアリア』ではその瞬間に音楽という永遠を与えることになる。しかし実は、その音楽は『海のアリア』という作品そのものでもあるのだ。