警察・検察の違法行為(犯罪)は誰が取り締まる?
★★★★★
今までは漫画の中だけの話だと思っていたのですが、踏み字やら、子持ち主婦の監禁やら、冤罪なんて屁とも思わない検察による自白強要が相次ぐ昨今の日本の状況をみると、ちょっとそうも思えなくなってきました。
政治家が検察と戦っているうちは健全だと思いますが、政治家が検察と手を組んだら、犯罪なんて簡単にもみ消されてしまう。
キーチ(子供)に何ができるのか!?
爆発!
★★★★★
「目に見える範囲に醜いモノがあるのが我慢できねえ」キーチが一番汚いヤツらに突進開始。キーチの振り上げる拳の先は、相手の地位の高さを選ばない。ただただ醜い奴を叩きのめすのみ。
一方、キーチの参謀を自負する甲斐は大きなショックを乗り越えた。キーチの「お前も俺も『ひとり』だ」という言葉を受けとめて。「ひとり」になった甲斐は名実ともにキーチと対等に並んだ。ここがこの巻の一番の見せ場。甲斐が嫌いな人もきっと彼を見直すに違いない。私も連載誌で読んだときに感動した。
そうはいっても「世間」から完全に自由になれないキーチの仲間たち。キーチは天国にいる両親に「ボク生きてるよ!」と伝えるために、醜いモノを叩き潰し、世間から自由であり続けるのに。
これから彼らはどうなる?次巻以降もものすごく気になるハラハラドキドキの展開。
読め!
★★★★★
ホント、なんで新井英樹氏の漫画もっと話題にならないんですかね。
『8月の光』を読んで、すぐガツンと来て
『宮本から君へ』で完全にやられてしまった俺としては
自分の感性は間違っているのかと疑ってしまいそうですよ。
この時代だからこその作品『キーチ!』を
今、読まずしていつ読むんだ!
ストーリーはもちろん、登場人物すべてが面白い。
★★★★★
この漫画がどうしてちゃんと売れないのかが分からない。
レビューを書く人が少ないのが何故かもどうしても分からない。
確かに新井さんの作品は万人受けする絵柄でも無いし、特にこの「キーチ!」については同時期に他誌で連載されていた「シュガー」に比べても、物語はずっと重く、ページから体臭が立ち上ってきそうな人物描写や、残酷な事件の数々に引いてしまう人だっているでしょう。
しかし、今の日本にこれだけ面白いケンカを売れる、暑苦しい漫画作家が他にいるのか?
もうこんな熱さ、暑苦しさなんて誰も求めてないんでしょうか?
「宮本から君へ」「愛しのアイリーン」「ザ・ワールド・イズ・マイン」と、新井英樹は読者に対して、世界に対してずっと大声でケンカを売り続けているように見えます。この漫画のまだ少年である主人公キーチも、たった一人で、「大人」と呼ばれる権力集団を相手にケンカをはじめます。読んでいて本当に痛快です。
感動する漫画には時に出会いますし、時間潰しになる漫画はあふれかえっています。
しかし、ここまで熱く読者にケンカを売ってくる漫画を僕は他に知りません。
それを買う読み手が少ないことが、ほとんど苛立たしいです。
この7巻の怒濤の展開には、ページを繰る手が止まりませんでした。
巻末の予告を見ると8巻ではさらにすごい事が起こりそうです。
夏に読むと余計暑苦しいですが、今これを読まずして何を読むのか。
オススメします。
全く内容レビューになってなくて申し訳ない。