「夫婦円満」と「楽しく資産を増やす」を両立する方法が書かれています。
女性投資家たちが自ら実践し、成功した不動産投資術を紹介。
この手の本は男性が書かれた本が多いので新鮮で面白いです。
物件探しから融資、工事、客付けまで、リノベーション投資についても解説されています。
10人の女性から「奥さんの理解を得る為のアドバイス」は男性大家さん必読！

誰も買わないようなオンボロ物件（失礼）をリノベーションという技で
死ぬまでローンに追われる何千万円もするような新築を超える。
そう言いきってもいいと、私は間違いなくそう感じました。
ただやっぱりピカピカのマイホーム！！を望む家庭がまだまだ一般的。
私（３０代）の周りでも１００％そんな意見です。
でもそれはたぶん、この３人の女性たちが成し遂げている技を
知らないからだと思うのです。
知った私はラッキーでした。
そして、今まで読んだ何冊もの不動産本よりも興奮しました（笑）
それはきっといろんな分野で共感できた部分が多かったからだと思います。
主婦ならではの「今あるものでなんとかする」感覚。
これは、料理、収納、家庭財政すべてにあてはまるもの。
リノベの考え方もこれと同じだと思ったのです。
最初から器は決まっているけど、中でも使えるもの、変えるもの
足し算引き算して、しっくりくる形にしていく。
この作業は逆に男性には難しい気がするのです。

オンボロというだけで誰にも見向きもされず、住んでもらうこともなく
解体されていく建物が世の中にはたくさんあります。
建てた時は大工さんや、施主にあんなに喜んでもらった家なのに。
まだまだ頑張れるのに、もっともっと住んでもらえるのに。
そんな家を一軒でも救いたい。
「私にもできるかも！！いや、やる！」
そう思って本を読み終わった後は眼も覚め、ギラギラと燃える希望で
なかなか眠れなかったのを覚えています。
できる！そう思わせてくれる本です。

女性にはそもそも「巣作り」本能がある気がしてならない。
どんな箱だって、私らしく住みやすいようにしたい。
だからこそ、不景気でも雑貨ショップは人気。
ただ、箱が箱では限界がある。。

雑誌に紹介されている素敵なお部屋は大概マイホーム。
女性がマイホーム取得に熱心なのは「所有したい」というより、
「素敵な部屋で暮らしたい」という思いの現れだと思う。
今までの賃貸は画一的で、暖かみや面白みにかけるし、
デザイナーズはクールすぎて、主婦の気持ちを捉えない（笑）

ここに目をつけ、古いものを安〜く買って、
女性が暮らしたい賃貸物件へと変貌＝りのべーしょん、させて、
提案＆提供してるのが著者の女性3人。

彼女達による「りのべ塾」で、物件を３つ見た。
間違いなく、一部の女性の心をがっちり捕まえる。
そして、高めの家賃にも係わらず、その彼女の強い希望で、
草食系男子は契約をするに違いない！

大家暦3年半、25戸の大家である私も、
一気に同じような投資をやりたくなったのだった（笑）

しかし、冷や水をかけてきたのは「夫」
「古い物件のリスクもわかっているよね？目利きできるの？
　単に＜素敵なりのべーしょん＞がしたいだけじゃないの？
　やりたいなら、きっちり出口戦略付の収支計画をだしてよ」

うっ、するどいっ。ゴメンナサイ。ちょっと舞い上がりました（汗）
著者3人もそれぞれ異なった目標・経歴・強み・手法＝価値観を持ち、
この本に登場する他の女性達も、またそれぞれ異なっている。
学んだことを発酵？させて、私に取り入れ、活かしていこう。

子供が小さい共働き大家の私は、今まではネットでの情報交換が殆ど。
しか〜し、自分の価値観を磨くためにも、その人の価値観の現れである
物件を見せ合うことは、何よりも勝る方法なのではないかしら？

ということで、
うっちゃん、yukaさん、ちはさん、りのべ塾の皆さん、
情報交換して下さるブロガー大家さん、blogに遊びに来て下さる方、
今年は月1つ以上の物件見学を決意しましたので、
どうぞ宜しくお願いしま〜す♪

内海さん単著も拝読しましたが、やはり住むところが違えば
不動産投資の手法も違う、ということで、この共著はそれぞれが
違う切り口で投資を行っているので、おもしろいと思いました。
「夫婦円満」がキーワード（？）ですが、3人とも奥様が
積極的にリノベーション投資を行っているようですので、
女性が参考に読むのに良いのではないか、と思いました。

余談ですが、本日「harch」さんの完成物件見学会
に、夫婦で参加させていただきました。
町屋にそれぞれユカさんと、チハさんが手がけた
物件がありました。場所柄、狭小であり、それゆえに
サイズが合わなく、特注せざるを得ないディテール
がある、というお話でした。
ユカさんのお話は、床材、電気、耐震、構造、
断熱、そしてもちろんデザイン、と、「プロの知識だなー」
と感心してしまいました。
鍵としては、いかに物件を安く仕入れて、見えるところ
を見栄え良く、おしゃれに、予算内で仕上げる、
ということのようです。
賃貸に出すそうですが、利回りも良いみたいです。
ただ、回収に時間がかかるので、もし物件を
現金で買うのであれば、資金に余裕のある人でないと
できないかもしれません。

ユカさんは今回物件の狭小さに泣いたようで、
しきりに「狭い！狭い！広島じゃありえん！」
と連発していらしたのが、おかしかったです。

女性達の不動産投資の話がいろいろ載ってます。
個々、地方の方、都内でやってらっしゃる方、結構地域
としてはバラエティがとんでます。
そして最終的には「Ｈａｒｃｈｉ」という女性投資家３人による
中古戸建て物件を直しセンスのよい住環境を都内に提供する
グループの宣伝的な内容でもあります。

私自身は女性なので、もちろん男性が書いた本も
たくさん読んでますが、やはりリアリティというか
親しみを感じるのは女性が書いた本です。

私個人としては、比較的若い３人の女性にスポットを
あててたのが良かったです。
他にも女性の鈴木○○○さんやら、なんやら女性達の
不動産投資家の本も何冊か読んだりもしたことが
あるのですが、どれも肝っ玉母さんだったり、暖かな
おおらかなお母さん風だったりして、自分（３０代）
の年代には真似しがたいオーラをまとった方ばかりでした。
でも、こちらは等身大。
そういう点が非常に良かったし、私もインテリア好き
戸建てがいいと思っていたので、個人的にこの形態は
いいなぁと思いました。

ただ、モチベーションをあげる為とか夢を描く為とか
男性からみて奥様の説得には使えますが、具体的な
投資方法とかになると？です。
より具体的な投資方法やら知識を求めるなら他にも良書が
あるのでそちらにあたるのがいいと思います。