チャングムを全く知らない人でも十分に楽しめる!
★★★★★
「チャングムの誓い」どころか韓流超初心者ですが、本作品は非常に楽しめました。
オンニョニ(チャングムの幼名)は聡明な女の子で、
ふとしたきっかけで宮女として働くことになります。
ひたむきに努力するチャングムの姿勢は非常に共感を得ることが出来ました。
当時の宮廷の様子や庶民の生活ぶり、厨房の細かい描写など、
本作を読んで是非ドラマも見たいと思うようになりました。
男尊女卑が徹底されている当時の社会において、チャングムの奮闘振りは
学ぶところが多々ありました。2巻以降どのようになるのか今から楽しみです。
ドラマを見ずに基礎知識全く無しでも十分に楽しめることが出来ます。
男性でも女性でも、また年代は問わない内容です。
行間も広く2時間程度で読むことが出来ますので気軽に読める本作品、☆5つです。
ザッツ・エンターテーメント
★★★★★
韓国の宮廷内で繰り広げられるドラマの一冊目。大映テレビ赤いシリーズにも通じるドラマチックな展開をみせて行きます。宦官ハンネオンの悪役ぶりは憎々しげでいいです。医術や料理でのチャングムの聡明ぶりも面白いです。中々エンターテイメントな読み味です。
アナザー・チャングム・ストーリー
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書店で見たとき購入を最初ためらった。理由その@「ドラマチャングムのノベライズだと思ったら違った」理由そのA「あまりに性的・暴力的な描写が多くて読むのがきつかった」ということです。けれど、思い切って三冊纏めて買って読んだ感想は、とても良かったです。
確かにドラマのチャングムとは全くストーリーも設定も違い、最初は戸惑うのですが、余りドラマのチャングムで描かれなかった、朝鮮王朝時代の「闇」の部分が詳しく書かれていて、深く心に刻まれました。特に医女編になってからのチャングムが治療に当たった章敬皇后(ドラマでは中宗の第一子を産んだ皇后です)との関わりには涙しました。ドラマチャングムではほとんど登場シーンがなかったこの皇后の優しさに心打たれました。また、中宗がクーデターで王位に付き、愛して止まない妻慎氏を廃后にした件をチャングムに話すところなども圧巻です。
ドラマチャングムを「希望を捨てず生きたダイナミックな人間ドラマ」と表現するなら、この小説チャングムは「静寂と闇の中で生きた人々の静かな記録」とでも表現したいです。ご一読を是非お勧めします。
歴史の重み
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下手な歴史本よりも文化がよく分かります。当時の宮廷の様子、どのような器具を使っていたのか。
打ち身に豚肉を焼いて患部に巻きつける、プルコギの全身の食べ物など、時代の流れを感じさせます。
貧しいながらも夢を持ち勉学に励むチャングムの姿には勇気付けられます。前向きに生きることの大切さを感じる本です。
弱い者の為に一途な正義で戦うチャングム
★★★★★
TVドラマとは違うフィクションで、TVドラマの映像によるダイナミックさが印象付けられているので、この小説が引けを取ってしまうのはいた仕方がないかもしれない。しかし当時の王宮制度や社会風俗も調べ、この本は小説化されているので、宮廷編、追放編を通して当時の庶民と宦官の様子をうかがえることが出来る。そして、貧しい民の娘は宦官達の私奴、時には妾として売買されていたことに私はショックを隠すことが出来なかった。欲深い宦官の私奴や妾にされた娘が、私利私欲の思うが侭に扱われるリアリティーさが描写されていた。しかし、この現実にチャングムは正義を信じ、宮殿を追放されてまでも立ち向かった姿は、TVドラマのチャングムの気質と同じだった。