宇宙を舞台にして
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わかものたちは実力をためされます。
愛と友情の簡潔な結晶です。
国文学の世界ではいまだし、だった試みがここでは完成しています。
お ま け に この作品には続編「東の地平・西の永遠」ができました。
これがさらにすばらしいです。
今の若い方達にも、是非読んでほしい作品です。
★★★★☆
少女漫画が男性にも読まれるようになった程の、少女漫画の全盛期に描かれた、大変良い作品です。あまりにも古い作品ですので、本としては多少日焼けなどあるかも知れませんが、それでも当時の状態で読まれれば、往時が偲ばれますので、是非お勧めしたいです。
萩尾望都の不朽の名作!
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舞台は宇宙大学入学の最終試験会場である宇宙船。試験課題は「タダトスと他のいろんな星から来た受験者合わせて『10人』で53日間宇宙船で乗員として船内にとどまること」。しかし、乗船したときに誰かが『11人いる!』と叫ぶところから様々なスクランブルが発生していく・・・。
それぞれのキャラクターがとっても個性的で、見ていて全く飽きません!場面がテンポ良く変わっていく中で、時に疑い、時に助け合う『11人』のメンバー達・・・
私もこのメンバーでこの試験を受けたかったと何度も思いました。是非手にとって読んでみてください!
萩尾SFといえば、この作品。
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萩尾SFの原点といえる作品。作者にはその後の作品にも「百億の昼と千億の夜」とか「スター・レッド」といった大傑作があるし、近年では日本SF大賞を受賞した「バルバラ異界」もあるが、私にとって萩尾SFといえば、やはりこの作品をまず思いつく。
内容は、主人公のタダトス・レーンたちが宇宙大学の最終試験に乗り込んだ宇宙船に、テスト生は10人のはずがなぜか11人いて、誰が11人目なのか、またその目的が何かが不明なまま様々なアクシデントに見舞われるというもので、今読んでも古さを感じさせない。まぁ、さすがに描かれている計器類には「旧式」の感があるが。(笑)
ただ他の人も書いているが、カラー・ページがすべて再現されている「パーフェクト・セレクション」の方が、ファンなら絶対「買い」だと思う。
ところでそろそろ作者には、初作の発表から既に30年以上経った今、タダやフロルたちの子供たちを主人公にした「新・11人いる!」を描いてくれてもいいと思うのだが。(子供たち11人でサッカー・チームを作る話じゃないよ(笑)、もちろん)
少女漫画らしさを持ったSF
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SFの古典的名作ではないでしょうか?
宇宙大学の最終試験会場となった宇宙船に乗り込むはずの人数は10人。しかしふたを開けてみると11人いた。誰が偽者の受験生なのか。閉じられた世界で疑心暗鬼の中共同生活をしても、いつか破綻することは目に見えています。そういった、何かしら恐怖とかいったものをしっかり描いているので、見ている側もひきこまれ、一緒に推理してしまいます。
フロルは、非常に魅力的なキャラクターで、萩尾望都作品の中でフロルが一番好きな人も多いのではと思います。