SE向けの本の中にも暗号の原理が書いてあるものもありますが、それで納得できない人(何でそれで暗号化/復号化できるのか、何でそれで安全なのか、etc...)は、この本を読めばほとんどの疑問は解消されるでしょう。
整数論の基礎から始まって、様々な数学的話題に触れながら最後はRSAの解説で終わります。
各章末には(数学の)練習問題まで付いてます。
「証明してない数式などキモチ悪くて使えない」という理学系SEには最適です。
逆に基礎理論よりも実践的なものを求める人には全く役に立たない本でしょう。
解説の難易度は、「わかりやすいことを第一にした」とある通り、数学好きな人にとっては「わかりやすい」部類だとおもいますが、あまり数学に馴染みがないエンジニアはおそらく「難しい」と感じるでしょう。