盛り上がってきたローザンヌ!
★★★★★
コンクールも盛り上がってきた・・!残念なのは、ベストの状態の六花ちゃんが
見れないところかなあ・・六花ちゃんの新しい発想での踊りというのはやはり
みていてわくわくします。バレエのことはわからないけれども。
で、ローラ・チャンのことも謎ながら描かれてきています。
一方、復活してきた茜ももっといいところがみたいなあと思います。
すごい!おもしろい!
★★★★☆
六花ちゃんの家族のように、ハラハラして見守ってる気持ちで読みました。
詰めが甘いところとか、お人よしなところとか、
キラキラ光る才能をたまに煌かせるところとか、
もどかしいやら誇らしいやら。
ローラチャンが空美ちゃんだったらいいのに!
ずっとずっと、気になってきましたよね、空美ちゃんの行方。
辛い思いをしてきた彼女が、こんな風に戻ってきたんだったら、本当に嬉しい!
空美ちゃんの復活を待ってました。
六花ちゃんの振り付け師の才能も審査員の先生に気づいてほしいし、
でも空美ちゃんだったら、やっぱりローラチャンにトップを取ってほしいし。
六花ちゃんの振り付けとローラチャンで新しいバレエの歴史を作っていったり・・・?
正統派少女マンガなのに甘くなく、重層的に重なる話、
語られすぎない細部のディテール。
少女マンガの礎を築いてきた山岸先生らしい、すごい漫画です。
毎回ハラハラし通しで、ついついダヴィンチ本誌にまで目を通してしまいます。
バレエ身体、バレエ芸術を知り尽くした山岸漫画
★★★★☆
『アラベスク』のころから山岸先生の大ファンです。私としては昔の絵のほうが好みですが、バレエの身体、ポーズを描いて先生の右に出る漫画家はおりませんね。静止したポーズを抑制された筆致で描いているのに、ちゃんと動きが伝わってくるのです!今回もバレエ身体の構造を知り尽くした素敵な場面満載でした(皆がちょっと9頭身、10頭身過ぎて、日本人を描いているという実感が伴わない気もしますが)。六花は『アラベスク』のノンナと同じく、くよくよ悩むのだけれど本当は強い精神の持ち主で、たゆまぬ努力によってやがてその(多分ダンサーではなく振付師としての)才能が開花するという設定のようですね。最初は才能があるように見えたお姉さんを妹が乗り越えていくというのもノンナと同じです。山岸先生のバレエ漫画では、登場人物の複雑な心理が非常に緻密に描かれていること、バレエ芸術に関する深い洞察に溢れているのにいつも驚かされます。ローラ・チャンの踊りの魅力は、コビのなさにあると六花が感じるところなど、さすがと思いました。ただ、この漫画全体に対してかつて『アラベスク』に感じたような心躍るような感激がないのは、六花の性格に多少救われて入るものの、絵もストーリーもあまりにリアリズムに徹しようとして息苦しくなっているところにあるのかなぁと思いました。ともかく、今後の展開を楽しみにしています。
ゆきちゃん強くなったなあ!茜ちゃんも男前!そして空美ちゃん・・・??
★★★★★
ローザンヌもいよいよってときに、ゆきの風邪が悪化。
今までならだだくずれのゆきだったけれど、自分をしっかり持って、がんばるところにゆきの成長が感じられます。
思わず、応援したくなる!!がんばれーー!!
そして、今までずっとやなやつ〜!だった茜ちゃんが、この巻の最後でなんて男前!!
彼女も彼女なりのポリシー、強さでやってきてたわけで、今までのやなとこもなんだか「憎めないやつ」に思えてくる。
かなり、高感度UPです。
そして第1部最初のほうだけで放ったらかしだった空美ちゃんの影がちらほらと・・・。
あなたのこと忘れそうだったよ!!ようやく出てきたのね!
さて、ローラ・チャンと空美はどうからむのか??ローラ・チャンは一体なにものーーー!!
いずれにせよ、続きが気になります!早くよみたーい!
ちょっと引っ張りすぎでは?
★★☆☆☆
長い長いローザンヌの描写。怒涛の展開続きだった第一部に比べ、かなりテンポが落ちている感がある。
第一部では、バレエ未経験のものでも、未知の世界を知る楽しさを交えつつ、現代の親と子の関係の暗部・
人間の成長等を描き、エンターテイメントとして成立していたが、第二部以降は完全に
バレエをやっている人『だけ』向け漫画になってしまった。
そろそろ物語が動くだろうと一縷の望みを託してこの第三巻を読んでみたら、
これ、ストーリーあるの??とつぶやいてしまった。
取材したからには、たくさん盛り込みたいのでしょうが、
別にこちらはローザンヌコンクールのガイドブックを読みたいわけではないし。
六花の風邪も『またか!?』という印象。ローラ・チャンの正体も引っ張りすぎ。
引っ張りすぎてもうどうでもいいや。空美ちゃんでも、ただの無愛想なチャイニーズ系アメリカ人でも。
もうローザンヌはおなかいっぱいです。終わったら起こして下さい、そしたら観ます。という感じ。
がっかりの一冊でした。