【家族】の形とは
★★★★★
子供を授かる事が出来なかった夫婦が、里親として10人の子を育てた話です。
私も不妊に悩んでいて、そういった勉強がしたくて読みました。
読んで思ったのは、子供が幼少時に負った心の傷は、その後どんなに大きな愛情を注いでも、埋める事が出来ない事もあるという事でした。
それは、例え血が繋がっていなくても一生懸命その子に寄り添い育てる里親にしても、里親の元で愛情を受けながら成長していく子供にしても、とても非情な、でも現実なんだと思いました。
でも、そんな状況の下でも、里親も子供も、共に悩みながら寄り添って生きていきます。
実の子がいても自分で育てない親や、虐待をする親もいる中で(それぞれ理由は様々にしろ)、「家族の形って一体何だろう」と、とても考えさせられました。
里親について考えている人・子育て中の人・これから子供が欲しい人にも勿論お奨めですが、例えそうじゃなくても、著者が願うように【こういった形で暮らしている家族がいる】という事が少しでも多くの人に知られれば良いなぁと思いました。
里親失格。
★☆☆☆☆
奇麗事で、自分中心の考えにうんざりしました。
あんたに育てられたら、純平も可愛そうだよ。
小さい子だから、捨てた親より懐くかも知れないけど、
自分だったら、こんな母親の子になりたくないと思いました。
この母親は、恐いです、多くの意味で。
子供が大好きになった
★★★★☆
最近、里親制度なるものをよく耳にするようになり気にはなっていたが聞き流していた。ある人がこの本を読んでいるのを知り無性に読みたくなり購入したところその里親を18年も続けてらっしゃるかたの著書と知り何やら縁さえも感じてしまう気持ちで一気に読み終えた。
実体験に基づく内容はこちらをその場にグイグイと引き込む力に溢れる文章で身につまされる思いがして胸がキュンキューンっと鳴りっぱなしなのだ。こんなにも心の傷ついた子供とは鋭い感受性を持ち本能と理性の狭間で揺れ動き制御不能になっているのかとショックを受けた。子供は国の宝と思いながらもいつか無関心になっていた私の心が恥ずかしい。
厳しい現実を見ているので
★★★★★
私はかつて保育職に就いていて、学童保育の経験が長く、知的障害児も専門に見ていた時期があり、養護施設に実習にも入った経験があるので、最初の、著者が思わず施設の子どもたちの、期待と不安の入り混じるまなざしにすくんだ場面から、よく分かって共感できた。本当に、里親の苦しみや孤独、無力を感じる瞬間も含めて、これだけ淡々とよくぞ書いて下さったと思う。私も今子供がなく、しかし養護施設の子供達のはかりしれない心の傷や、「どうか自分を選んで。他の子なんか見ないで」「期待を裏切らないで」と訴えるまなざしを思い出した途端「とてもこの中で一人を選ぶなんて出来ない」「この子の傷は深すぎて、私には支えきれない」と思う。そして自分の弱さに嘆息するばかりだ。 ただ、少し気になった点を挙げると、お子さん達の名前は仮名にしてあるけど、写真は掲載してしまって大丈夫なのかしら?と思ったのが一つ、 あと、預かりの途中で、「大きなトラブル」を起こして、止むを得ず著者が措置解除をするより他なかった少年が一人だけいたけれども、彼について、一体何があったのか?プライバシーに触れない程度でやっぱりキチンと書いて頂きたかった。
「感動した!!」なんて表現じゃ、うすっぺら過ぎるほど、心揺さぶられた。
★★★★★
「感動しました・・・。」ホントはこんな表現じゃ伝わらないとは思いつつ
冒頭に書いちゃいます。
心揺さぶられます。この夫婦「神に選ばれている!!」と感じました。
キリスト教も良し悪しですが、確かに「この人たちには神が働いている!!」と感じます。
聖書の引用がありますが、この本で読むと、ただの上っ面な綺麗ごとではない
言葉として読めました。
著者はスピリチャルな部分で家族を捉えることのできる数少ない日本人だと思います。