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日本語 表と裏 (新潮文庫)

価格: ¥452
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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日本と自然を愛する人に ★★★★★
裏は表(外見)の内側。だから、"心"という意味が隠されている、ということを知り、何となくうれしく思った。本書は、そんな日本語特有の言葉、言葉遣いを綴ったエッセイ。初版からだいぶ経つが、古さは感じない。

国際社会やビジネスの舞台では、日本語の曖昧さに苦労することも多い。(このレビューにしてもそう)
日本語の良し悪しはあるだろうが、普段何気なく使っている言葉を考えてみることが、和の心に触れるきっかけになるのは感慨深い。

お題目は以下。
『よろしく』、『やっぱり』、『虫がいい』、『どうせ』、『いい加減』、『いいえ』、『お世話さま』、『しとしと』、『こころ』、『わたし』、『気のせい』、『まあまあ』、『ということ』、『春ガキタ』、『おもてとうら』、『あげくの果て』、『かみさん』、『ええじゃないか』、『もったいない』、『ざっくばらん』、『どうも』、『意地』、『参った、参った』、『かたづける』
語り口の妙 ★★★★★
「もったいない」とか「かたづける」とか、毎日一度は口にしたり読んだりしている日本語を考察した文章が24編収められています。  著者の代表作「ことばへの旅」が古今東西の名言から出発して考えを深めていくのと似たパターンですが、こちらは日常語が対象なので親しみやすく、すらすら読めます。

 具体例を次々にあげながら読者を持論にひきずり込む語り口が絶妙で、著者は意見を押し付けているわけではないのに、読み終わったときには「この論が正解にちがいない」と思う読者が多いことでしょう。「ことばへの旅」と同様に、シリーズ化してほしいものです。