初期の作品でのフォーキーなイメージや、シングル曲ではこの人の魅力は語りつくせない。日本ならではの叙情性と聴き手を優しく抱きしめるような包容力抜群の楽曲群。歌謡ロック風味の#1囁く雨、秋の物寂しさを詰め込んだ#2の相席や#3の樹高千丈落葉帰根、「心優しくても口下手な奴なら〜」と不器用だが誠実な日陰者を称える＃9の夜行など男顔負けの気高さ、聴く者を真っ直ぐ向かい合わせてしまうようなシリアス且つ幽玄な雰囲気を湛えている。基本的に手抜きやコマーシャリズムから距離を置いている人ではあるが、これはその中でも別格。これが日本の女性ミュージシャンだと胸を張って言える数少ない人でもある。

　「中島みゆきライヴ！」の「夜行」が好きで購入しました。
　こちらに収録されている「夜行」も素晴らしいです。そして他の曲も･･･
　シングルが１枚も入っていない本当の「オリジナル」と言う感じです。
　何の知識もなくいきなり聴いても「素晴らしい作品ばかり」と言う感じがします。

できの良い『短篇集』に続きここまで良いアルバムを作ってくれるとは
思わなかった！と驚いてしまった作品。
中島みゆきのかっこよさがある『囁く雨』に始まり、
様々な受け取り方ができる･･･自分なりの解釈ができる名曲揃い。
『樹高千丈 落葉帰根』では子を見守る親の愛を感じます。
自分自身が親になり、親に対する感謝の気持ちを強くする時期にいる
方々に聴いてほしい。
こんな曲かける人、日本に中島みゆきしかいないのではなかろうか。
歌詞がストレート過ぎず、抽象的すぎず比喩の使い方が絶妙で、
感動と受け入れ易さが共存している素晴らしいアルバムです。
一つだけ難を言うなら『LOVERS ONLY』がクリスマスソングなので
その季節以外に聞くと季節外れ感は否めません。

シングル曲が入っていないが、侮ってはなりません。このアルバムの曲はどれもソフトな感じで、高校生である私でもかなり聴きやすいです！
「樹高千丈 落葉帰根」「LOVERS ONLY」が私のお気に入りです。癒し効果（？）のメロディーに、いつものみゆきさんとはひと味違う歌詞が絶妙にマッチしていて、感動します♪
このアルバムは、癒し系の歌詞もさることながら、いろんなタイプのメロディーが、イカすと思います☆
ベストアルバム以外のアルバムを初めて聴く方に特にオススメします。

その理由は、①ヒット曲などが入っていない②だけれど、どれも名作・・。みゆきさんの世界がこれからと言う方にも、是非と断言できる作品です。　皆さんは、『耳障りの良い言葉』と言うのを信じますか。みゆきさんの世界は、耳障りの良い声や曲が有名ですが(科学的にも検証されています。)　『耳障りの良い言葉』と言うのは珍しいのでは。と言うのも、みゆきさんは言葉の魔術師と言われている通り、短い一言に深い言葉を含めているんですね。それでもって、響きの良い使い方。そうそういないと思いますよ。近年の歌手は、よく『単語』を多く使うのですが、みゆきさんは、『発言』なんですね。『話しているような』『考えているような』私が聴いているのに、みゆきさんが、『聞いている様な』不思議なんですよね。全部の収録曲が好きです。また、異例なことですが、コンサートではこのCDのメイン曲である、『心守歌』が歌われませんでした。ある方の考えでは、音響的な問題のため出来なかったのではと言われています。　CDを聴いて納得して下さい。この『声の透明感』　いつかラストソングを歌われるとき、『心守歌』を歌って欲しいです。