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マクルーハンの光景 メディア論がみえる [理想の教室]

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: みすず書房
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余計な雑音なし ★★★★★
この本はマクルーハンの本質を自分なりに考えたい方には最適です。

誰がどう論評したとか、その考察が足りないだとか、マクルーハン周辺の情報は最小限です。

正面から一緒にマクルーハンを読み解いてくれて、自ら思考を巡らせる余裕があります。
考えたい時の寄り道にも最適の一冊です。


難しいがスッキリした授業! ★★★★☆
この本は、みすず書房の「理想の教室」シリーズの中の一冊。
読み手は、一冊を通じて講義を受ける形になっている。

帯に『「メディアはメッセージ」解決! 煙に巻かないマクルーハン入門。』と大きく書かれている。
この一文、皮肉の効いた一撃だと感じ、思わず「ほんとですか?」と少し疑問交じりに笑ってしまった。
マクルーハンというと、どうしても浮かぶのがパイプをくわえて「だ〜いたいやね」と言っていた竹村健一氏。
彼の言うことに耳を傾けれども、ワケわからないうちに煙に巻かれていたような記憶がある。さらにウッディ・アレンの「アニー・ホール」に出たマクルーハン自身が我々を煙に巻いていたような記憶が・・

この本は冒頭にマクルーハンの忘れられたというテキスト「外心の呵責」(1963年)が筆者の宮澤氏による全訳で掲げられている。
それから『第1講』では「それら(テキスト)を精読」『第2講』では、「マクルーハンの半生や、メッセージとメディア」
『第3講』では、「ジョン・レノンと地球村」で構成されている。

そして帯のキャッチコピーの『「メディアはメッセージ」解決! 煙に巻かないマクルーハン』は、第1・第2講で
メディアはメッセージであり、マッサージであるなどを読みついでいくと「なるほど・・確かに」という気持ちにさせてもらえる。
「メディアはメッセージである」の納得のいく解釈・・ここではバラさないが、
ここで、なるほどねえと思えれば、読んだ甲斐があると言えるように思う。
かなり難しい授業を受けたという印象が残ったが、気分はスッキリした。

マクルーハンが唱えた「メディア」は、今のネット社会そのものであり、今はまさに我々はメディアの渦中。
渦中にいてその渦中のことを今のネット言葉と若干違う言葉で導かれると、時々ボーとしてしまう自分が情けない。
今のネット社会がマクルーハン的であることは確かだ ★★★★☆
 マクルーハンは竹村健一が紹介してなかったら、もっと評価が高かったろうにな。まぁ竹村健一自体はとってもマクルーハン的な存在であるが。この本は「パラグラフ・リーディング」による精読って講義の形を取っていて、(難解というよりは)不可解な、(よって魅力的な、)マクルーハンのメディア論が、とても分かりやすく、まとめられている。
 マクルーハンの言語表現や存在自体がモザイクって言うか一面的じゃなくて、様々な解釈を可能にするスキがあるとこが面白いよね。つまり、マクルーハンとはメッセージじゃなくてメディアなんだよな。このメディアって言葉自体が曖昧で多面的に解釈できるとこがミソ。今だったら、「メディアはメッセージである」ってのは、「コンテナー(こそ)はコンテンツである」とか、「コンテクスト(こそ)はコンテンツである」とか、言い廻せそうだよね。
 今のネット社会をマクルーハンは予見してた!みたいなことも言えると思うんだけど、そこはマクルーハンの言葉が如何様にでも解釈できるってのが大きいと思うな。マクルーハンが言ってることがネット社会を予見してたかどうかはわかんないけど、今のネット社会がマクルーハン的であることは確かだろうね。最初期のWebブラウザの名称は「モザイク」な訳だし。
 それにしても「情報を移動させ、情報に情報を塗りつけることで、どんなメディアも巨大な富を生み出す」とか、「人間は現在も未来も見えず、未来だと思って見ているのはバックミラーに映った過去にすぎない」みたいなアフォルズムって、普通の学者だったらビビって言い切れないところを直感的に、軽率に、曖昧に、しかし鋭く言葉にしていく感性の賜物であって、それって一言で言うと何なんだろうなぁ、学者じゃないし芸術家でもないし...存在としてはトリックスターだと思うんだよね、そして消費される学者。そういや、ニッポンのクリシンはどうしてるんだろう?
予備知識なしでOK! ★★★★★
マクルーハンについて、そういう人が居た、という以外に
何の予備知識もなく読み始めました。
マクルーハンの短いテクストの逐次的な解説からの導入で、
そんな私にも、読みやすかったです。
冒頭の著者による売り込み文句に偽りなしです。

「メディアこそがメッセージである」、年賀状やお歳暮、お中元など
「季節のご挨拶」になじむ日本人にこそ、理解しやすいことで
あるのかもしれないな、とも感じました。
ホット/クールについては、色々解説されていましたが、
正直、よくわかりませんでしたねぇ。

いずれにせよ、快い知的刺激を受けた一冊でした。
ちょっと高いけど。