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フランス革命の女たち (とんぼの本)

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
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何度読んでも楽しめる ★★★★☆
作者が池田理代子さんとくれば「ベルばら」。この本は「ベルばら」の登場人物が満載です。マリー・アントワネット、は勿論、脇役のデュ・バリー夫人、ポリニャック夫人、フェルゼン伯、そして恐怖政治の大天使と呼ばれたサン・ジュストの胸像(麗しいです)などなど、よくこれだけ収集したと関心してしまうほど、豊富で美しい図版が掲載されています。版画連作「貴婦人の一日」「ああ、結婚(結婚の流れ)」は特に印象的で楽しめます。
非常に丁寧かつ詳細に歴史が語られていますが、堅苦しい文章ではないので中学生から楽しく読めることでしょう。

因みに取り上げられているのは10人の女性+女装の騎士=11人ですが、各人に様々な人物と事件が絡んでいるので莫大な情報量です。
「ベルばら」ファンのみならず、お薦めできる一冊です。

フランス革命の背景を、女性の側から書く。 ★★★★☆
これは新潮社の「とんぼの本」シリーズです。やや幅広のサイズで、写真や絵などの図柄がたくさん載ってます。池田さんは丁寧な調査と、冷静な筆致で、フランス革命という時代の激動の中で自分らしく生き抜きながら、必然的に劇的な生涯を送らざるをえなかった女性たちのプロフィールを書いていきます。革命の首謀者の一人を短剣一つで暗殺し、最も優美にギロチンへの階段を上っていった暗殺の天使、シャルロッテ。ルイ15世の愛人として宮廷に君臨したデュ・バリー夫人。マリー・アントワネット、その娘、テレーズ。ナポレオンの婚約者だったデジレら、総勢11人。彼女たちの人生が、年代を追いながら収録されているので、読み進みながら、フランス革命全体の流れも、彼女たちの人間味溢れるエピソードの後ろにかすかに感じられる。それにしてもフランス革命は、バスチーユ牢獄の襲撃からナポレオン皇帝即位まで、わずか10年の間の出来事だ。その間、パリを中心に、時代と世界が沸騰した。彼女たちの生命も、その熱の中で燃え上がり、炎となった。フランス革命を生きるとは、そういうことだったのだろう。
フランス革命の女たち ★★★☆☆
「女装の騎士 エオン・ド・ボーモン」「エスプリの女神 ジョフラン夫人」「最後の寵姫 デュ・バリー夫人」など。