登場人物がそれぞれ魅力的で、読みながら読書欲や創作意欲をそそられた。
スローライフが注目される今、新しく懐かしいスローファンタジーはいかがでしょう。
「針がとぶ」は亡くなった叔母の思い出達を捨てられずにいる姪の話。
「金曜日の本」はクロークに忘れられた運命の外套の話。
「月と6月と観覧車」はオープンしたての遊園地の駐車場のアルバイト5人と黒猫の話。
「パスパルトゥ」は画家とおかしな雑貨屋の話。
「少しだけ海の見えるところ」は叔母の日記。
「路地裏の小さな猿」は小説家と司書の話。
「最後から二番目の晩餐」は写真家(?)の女性と旅の途中にであったおばさんの話。
彼らがどのように繋がっているかは読んで確かめてください。