志ん朝さんが生き生きと描かれています
★★★★☆
著者が噺家であるためか、文章は小気味よく読んでいて楽しい。そして身近にいたからこそ書ける視点で志ん朝さんを生き生きと描いている。
読み始めると一気に読み込んでしまい・・・数時間後には何ともいえない志ん朝さんの一生の一部を垣間見た感覚で読了する。
また読んでいる最中には、頭の中にあの落語で軽快に話す志ん朝さんの姿が浮かび、そして声が聞こえてくるような感覚になる。それが余計、読む速度を速める。
志ん朝さんのファンばかりでなく落語に興味のある人には是非読んで欲しい一冊。