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江戸っ子の身の上―綺堂随筆 (河出文庫)

価格: ¥861
カテゴリ: 文庫
ブランド: 河出書房新社
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岡本綺堂の文章にうっとり ★★★★★
 芝居の話や身辺雑記の「江戸の芝居、東京の思い出」、旅先での思い出をつづる「旅すずり」、日清戦争での従軍記者としての体験談「非常時夜話」、古今の怪談や犯罪譚「怪奇探偵話」。
 ほかの本で読んだものもあったが、いずれも興味深く読める。
 仕事を持って一週間も温泉宿に滞在するなど、文人としては珍しくないのだろうが、うらやましくはある。

 内容もさることながら、文章がいいのだ。
 無作為にページを開いたところでも、「天は暗く、地は白く、風も少し吹き加って、大綿小綿が一面にみだれて渦巻いている」(p74)という文章が目にはいる。
 当時としては普通に使われる言葉だったのかもしれないが、「罨法《あんぽう・えんぽう》」(p124)という語は読めなかった。

 むやみに表記㡊??改めていないのはよい点だが、「揺いている」(p73)が「揺いでいる」の誤植ではなく「ゆらめいている」と読むべきなのだと理解するまで時間がかかった。また、「曩に」(p340)が「さきに」だとは読めなかった。
 本の編集は良心的だが、校正には見落としがある。

 「文芸方面の振はないのはむりもなかった。」 (p254)の「振はない」は「振わない」だろう。
 「思わず声を立てようとすると、丞相を制した。」(p320)は、前後から考えて「丞相が制した」のはずだが、これは底本のままなのだろうか。
 「剛 を以て聞こえた」(p329)で、「剛」のあとに一字分空白がある。

 「酉陽雑爼」の作者を「[暇-日]成式」(p330)としているが「段成式」だ。「段」の異体字と思えない字体で、特に造ったようなフォントになっている。

内容豊富・品質保証 ★★★★★
 芝居の話や身辺雑記の「江戸の芝居、東京の思い出」、旅先での思い出をつづる「旅すずり」、日清戦争での従軍記者としての体験談「非常時夜話」、古今の怪談や犯罪譚「怪奇探偵話」。
 ほかの本で読んだものもあったが、いずれも興味深く読める。
 仕事を持って一週間も温泉宿に滞在するなど、文人としては珍しくないのだろうが、うらやましくはある。

 内容もさることながら、文章がいいのだ。
 無作為にページを開いたところでも、「天は暗く、地は白く、風も少し吹き加って、大綿小綿が一面にみだれて渦巻いている」(p74)という文章が目にはいる。
 当時としては普通に使われる言葉だったのかもしれないが、「罨法《あんぽう・えんぽう》」(p124)という語は読めなかった。

 むやみに表記を改めていないのはよい点だが、「揺いている」(p73)が「揺いでいる」の誤植ではなく「ゆらめいている」と読むべきなのだと理解するまで時間がかかった。また、「曩に」(p340)が「さきに」だとは読めなかった。
 本の編集は良心的だが、校正には見落としがある。

 「文芸方面の振はないのはむりもなかった。」 (p254)の「振はない」は「振わない」だろう。
 「思わず声を立てようとすると、丞相を制した。」(p320)は、前後から考えて「丞相が制した」のはずだが、これは底本のままなのだろうか。
 「剛 を以て聞こえた」(p329)で、「剛」のあとに一字分空白がある。

 「酉陽雑爼」の作者を「[暇-日]成式」(p330)としているが「段成式」だ。「段」の異体字と思えない字体で、特に造ったようなフォントになっている。