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粘膜人間 (角川ホラー文庫)

価格: ¥605
カテゴリ: 文庫
ブランド: KADOKAWA
Amazon.co.jpで確認
表紙買いしてOK ★★★★☆
表紙見ればある程度エログロ耐性がある方しか買わないと思うので。
衝撃的な展開と土着的などす黒い雰囲気の中でぐいぐい読まされ
ひさしぶりに文章に巻き込まれるという浮遊体験ができました。
読書好きな方にはそれだけで読む価値は充分だと思います。
ただ視点がころころ移り変わるため感情移入しにくく
章が変わるたびに我に返ってしまうのは勿体ない。
長い長い髑髏の拷問シーンに至っては、拷問が終わった頃には
それまでの話をすっかり忘れてるといった有様。
もう少し本筋に重点おいてもよかったような。
ああでもこれが書きたかったんだろうしなぁ。
これほどグロくぐちゃみちゃな話なのに
脳が半分無い弟や河童の描写が妙に愛嬌あったりして
何でも書けそうな筆力を感じます。
早い話が凄ぇ!巧い!グロい!気持ち悪い!以上です。
堂々たる新人賞作品 ★★★★☆
かなり、読み手を選んでいるようだが、個人的には悪くない。
この手のジャンルを読み慣れてないせいかもしれないが、世界観がよくも悪くも強烈で、読み終えたあとはボーッとして仕事がなかなか手につかなかった。要するに、引きずりこまれた。
これはエンターテイメントとしては必須の要素と思う。小さく上手にまとまった、どっかで読んだような凡庸な作品よりよほど良い。
新人賞応募作たるもの、こうでなければならない。
選考者もその独自性を評価したから強く押したのだろう。

文章や構成は、はっきりいってうまくない。文章は子供の作文みたいだし、エピソードはぶつ切れで、登場人物は出しっぱなしの未回収。エログロの類は、それを好む人も多いわけでサービスの一環としてありだと思うが、男性の性器〜自慰に関する描写が多いのには、まいった。
そんなもの、一体誰が読みたいだろうか。
女の裸や暴力(人体破壊)に対する需要は、はっきりいってあるので、商業作品がそれを扱うのはオッケーだ。しかし男の性器や自慰描写の需要なんて、ある? ごく一部の特殊な性癖の人間以外、誰が好む?

読者サービスでなく作者が書きたいから書いたとすれば、これは作者の自慰行為であって、あまりよろしくない。選者の林真理子氏は 「この作者は酔っており危険な領域へ入りかけている」 と評しているが、これはより解りやすくいえば、「この作者は書きながら感じている」 という意味だろう。
これは、あまりよろしくない。
まあデビュー作だから不問に伏すとして、二作目からはよりプロ的な姿勢が望まれる。この欠点を差し引いて、星4つ。
なおこの作品を読まされた林真理子氏は仕事とはいえ、お気の毒。
逆にいえば、他の2人の選者の評価がよほど高かったのだろう。改めてこの作品のパワーを感じさせる。


奇妙で摩訶不思議・・・ ★★★★☆
何せ相手が河童ですし、やっつけたい弟もグチャグチャになっても記憶がないまま生きてるわけですから・・・
解説の通り、グロテスク・スプラッター・ホラーとして読めば異色な面白い小説だと思う。

ホラーを読まない私でも、奇妙で摩訶不思議なストーリーが好きでした!
妙なエロ感が不思議 ★★★★☆
いやはや。
何とも不思議なお話。

タイトルが不気味で、ちょっと引き気味でしたが
これが以外に面白かった。

冒頭は、小学生なのに195センチ/105キロ…という、異形の弟「雷太」を
兄2人が殺そうと目論むところから始まります。
そこで、登場するのが河童たち。

残虐シーンは、かなり気持ちが悪いです。

が、個人的には「清美」に焦点を当てた第2章の方が
痛々しくて、顔をしかめる回数が多かった。
全体的に摩訶不思議で幻想的な話なのに
戦時中の日本を背景にしているので
「憲兵」から受ける虐待が、妙な現実感があり
やたらと怖い。
そして、何とも言えない妙なエロ感が不思議です。

第3章は、頭を半分無くした雷太と
河童のモモ太のやり取りが展開する。
これが一番面白かった。

DVチルドレンの雷太が、モモ太に比べると
なんだかまともになってる!

モモ太のバカさ加減が、何とも言えない可笑しみとなり つい口元が綻ぶ。
しかし、さすがの雷太さえ 引く程”残虐”にもなる。
モモ太は河童だから、人間とは根本的に違うのだ。

全体的に、ブラックであるが この河童のモモ太がいい味を出してくれているので
ダークな感じはなく、むしろ突き抜け感さえあります。

ある意味、派手な残虐シーンが出てくる割には
「毒」が無いとでもいいましょうか。

付箋の回収も無く、又「清美」は一体どうなったのか?
最後のオチは…。
等と、色々 突っ込み所はありますが
そんな小難しいことはさておいても
十分に”楽しめた”そのエンタメ度に★4つ!
それぞれに事情が ★★★★☆

グロい表紙にグロいタイトルに惹かれ買いました

読み出すとオイオイ、それはないだろうってな展開

でも、章が変わると人物それぞれに事情があったりでフムフムと頷き、ありえないというより
「絶対ない」世界で逆に安心したり、読み終えて嫌な気分は不思議となく、スゴイ本でした。