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粘膜蜥蜴 (角川ホラー文庫)

価格: ¥700
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店(角川グループパブリッシング)
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:飴村行/〔著〕 出版社名:角川書店 発売所名:角川グループパブリッシング(発売) シリーズ名:角川ホラー文庫 Hあ4-2 発行年月:2009年08月 関連キーワード:ネンマク トカゲ カドカワ ホラ- ブンコ ア-4-2 ねんまく とかげ かどかわ ほら- ぶんこ あ-4-2、 カドカワシヨテン カドカワグル-プパフ 0946 かどかわしよてん かどかわぐる-ぷぱふ 0946、 カドカワシヨテン カドカワグル-プパフ 0946 かどかわしよてん かどかわぐる-ぷぱふ 0946 国民学校初等科に通う堀川真樹夫と中沢大吉は、ある時同級生の月ノ森雪麻呂から自宅に招待された。父は町で唯一の病院、月ノ森総合病院の院長であり、権勢を誇る月ノ森家に、2人は畏怖を抱いていた。〈ヘルビノ〉と呼ばれる頭部が蜥蜴の爬虫人に出迎えられた2人は、自宅に併設された病院地下の死体安置所に連れて行かれた。だがそこでは、権力を笠に着た雪麻呂の傍若無人
面白い!! ★★★★☆
このミスにランクされているが、一番面白い一冊だった。エロ・グロ・フィクションが織り成す稀有なエンターテイメント。
あまり期待せずに手に取ったが第二部にはいった段階で読むのをやめられなくなった。
エロの部分で女性には少々受け付けにくい部分もあるだろう。

私は本格ミステリーものが好きだが、この本は少年期に読んだ乱歩を思い出させるような、結末へのワクワクした思いをだかせるある意味最高の一冊。

迷っているなら必読です!!
何と言えばいいのかな ★★★★☆

ありえないったらありえないんですが、ジャングル編のデカミミズとかおどろおどろしいのが怖かった〜というかグロかった

粘膜シリーズにしてはめずらしく真樹男の兄さんがまともな人間で好感度大でした。

おとぼけ怪奇談シリーズ第二弾 ★★★★☆
デビュー作「粘膜人間」に続くシリーズ第2弾。
とは言え前作と直接的な関連があるわけではないので独立して読んでも全く問題ありません。
物語の設定が軍国主義による支配が続く戦時下の「日本」であることと異形の「人外」が当り前のように我々と共存している世界。
その設定は前作を踏襲しております。

前作はとにかく「変なお話」の印象が強い作品で、よもや第2弾があるとは思ってもみませんでした。
で、今回本作を読んで感じたのは「やっぱり変」だということ(笑)。
ですが前作以上に「奇妙な味」がきちんと確立されていて、これはこれで魅力的です。
今回も3篇から成る連作ですが、先行するパートに後篇のエピソードが組込まれていたり、意外な結末に至る伏線があちこちに散りばめられているなど、
前作より格段に構成が練られていて最後まで飽きずに読めます。

猟奇色は今回も健在ですがエログロ度は前作より(若干)トーンダウン。
しかし本作が前作より上出来なのは何より主人公の色づけに工夫があるからだと見ました。
第一・三話の月ノ森雪麻呂、第二話の間宮勝一、この両者は共に性格が破綻しているだけでなく
強大な権力を嵩にきた傍若無人な振舞いで他の登場人物たちを阿鼻叫喚の修羅場に巻き込む訳ですが、いづれもなぜだか憎めないところがあります。
それは妙に人間臭い所であったり年相応の子供らしさであったりするわけです。
本作ではそんな彼等が各々の無体な行為に対して何らかの報いを受ける顛末が描かれているわけで意外と健全な(?)お話になっております。
それもあってでしょうか。意外とさっぱりとした後味になっておりますのでご安心を。
バカで愛嬌満点の河童、最高! ★★★★★
こういう、「好き勝手に書いてる」作品が一番面白いです。

誰かに読ませたいんじゃなかくて、「俺はこういうの書きたったんだけど、君はこういうの読んでみたくなかった?」みたいな。
それで「はい、読みたかったです、有難う!」って。

ラストのブツ切り感覚は最高にセンスがいいと思う。

粘膜蜥蜴と、同時に買いました。
稀に見る構想力と"虫酸が走る"描写力とで読む者を圧倒する傑作 ★★★★★
太平洋戦争を背景に、両親を失った美樹夫・真樹夫兄弟の体験をベースに、「愛と罰」の意味を極度の生理的嫌悪感の中で綴った異色作。冒頭で、12才の真樹夫の級友で地元の権力者の息子の雪麻呂邸での怪異な現象が語られると共に、マレー半島の架空の国ナムールに住む爬虫人ヘルビノが紹介される。雪麻呂の忠実な下男の富蔵も爬虫人。

第二章は本作の中核で、ナムールでの新任少尉美樹夫の戦争体験談。清廉な美樹夫は軍と癒着した阿片王間宮の離村への護送を命令される。ナムールでは抗日のゲリラ活動が激しく、経験豊富かつ篤実な部下が二人付く。だが、間宮の我儘のため一名が命を落とす。このゲリラとの闘いや縦の人間関係による悲劇はルーチン的だが、その写実的描写には目を見張るものがある。冒頭の怪奇的描写との乖離を訝しんでいると、一行が密林に入ってからが作者の本領発揮だった。想像を絶する気色の悪さ。特に沼から襲ってきた「ぬらぬらした赤紫色の粘液質の表皮を持つ、丸太のような巨大肉食ミミズ」ゼムリア。もう一人の部下を道連れに、黄色の体液を流しながら死ぬ様もおぞましい。そして、やっと辿り着いた村の惨状。ヘルビノ族に殲滅されたのだ。これを笑い飛ばす間宮は既に狂気の世界か。加えて、間宮がメスのヘルビノを凌辱後、殺害した事で二人は捕われ、爬虫人居住区へ。「掟」に従った"執行人"による間宮処刑シーンも凄惨。そして、ヘルビノ族の長老と美樹夫との神秘的コンタクト...。

最終章は、雪麻呂を主人公としたスラップスティック・コメディと見せかけて、雪麻呂の母親の失踪の謎、父親の脳移植研究、美樹夫の体験が一気に収斂する鮮やかな構成。登場人物では、富蔵の造形が光る。稀に見る構想力と"虫酸が走る"描写力とで読む者を圧倒する傑作。