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アヴァロン 灰色の貴婦人

価格: ¥1,785
カテゴリ: 単行本
ブランド: エンターブレイン
Amazon.co.jpで確認
DVDのストーリーの続編でした。。。 ★★★☆☆
[Before(読む前の期待)]
アヴァロンのDVDを見たのですが、台詞が少なくてストーリーが難解でしたので、本ならもう少し背景情報がわかるかと思って読みました。

アヴァロン Avalon [DVD]

[After(読後の感想)]
DVDでのアッシュのストーリーとは別の物語となっており、主人公も別人でしたので、やはりストーリーの背景については謎な部分が多かったです。内容自体はとても面白いものでしたが、最後の結末は不明のままでしたので、またまた ??? でした。

[Next Action(次にしたいこと)]
続編と思われるAVALON(f)を読んでみます。

ASSAULT GIRLS AVALON(f)
内容は★5。 ★★★☆☆
押井守の書くアヴァロンが新しく出ていたので買ってみました。
過去に発売されたMF文庫版のモノは持っていますが、少しぐらい加筆されてるかな? と思いまして。

結果的には目立った加筆等は無く、その後のカバルはどうなった等は一切無しです。
むしろMF版にあった挿絵等は一切省略されています。

ただ、純粋に作品としては素晴らしいモノですので、買う価値はあると思います。

評価の★3は過去の同タイトル出版物を所持する人間の評価です。
虚構の中に夢想される祭り ★★★★★
構想される世界は資構源資本主義崩壊後の近未来、そして主人公は”虚構に生を投写することで現実とバランスするヒト”、つまり押井守の分身である。
彼(オシイマ)はいつも通りだ。世界を分析し、そこでの”彼にとっての”客観的真理を構築し、達観し、戦略を立て、作戦を遂行、、、したいという欲望に赴くままである。仮想世界では中堅傭兵として信頼を得、現実では犬飯を喰らい、自転車操業での限定された自由に満足し、女とは抉じれ、余計に語り、己の美学とダメさ加減に正直に生きる。世界に遊ぶその姿は実に楽しげだ。
その世界で生活の中心になっているのは労働と娯楽が一体になった仮想戦場である。自分、もしくは本当に身近な誰かの為に行われるその戦争は現代世界に置ける社会と主体の構図そのものであり、そこに生きる者達にとってはその身体で得た経験がそのまま彼自身の価値をレヴェルとして表し、加えてその経験は社会の信用たる貨幣にも変換できるのである。現実においても彼らにとってそれは主体に他ならない。故に、それがもたらす彼らの共同幻想も手伝い、仮想世界は現実社会を補完するものとしてなくてはならないものとなってゆく。その中で彼はボルヘスの伝記集における”ウクバール”のような存在、”デザインされたバグ”を経験することになる。社会が必要とし生まれた幻想、それが現実として存在するとき必要とされる更なる幻想。それに気付き、謎に迫る中でいつの間にか彼が信じ生きてきた前提世界は”トレーン”的存在によって読み替えられてゆく。だがそこから目を離せない。なぜなら彼はその世界で生きることを自らに課すことで物語を、自分に存在意義を得ているからだ。そしてその意志が、その世界に意識が触れた時、彼と僕たちは共に「もう、戻れないんだ」という約束された言葉を呟くことしかできない。”銃”=彼にとっての現実であった”経験”さえ捨て彼にとっての新たなの”real”に向かう308(オシイマ)の姿は、我々に高度情報化社会で自分の属する曖昧な世界を信じて世界の価値観に不毛な抵抗を重ねねばならない自身の姿を、そしてそれを貫くという意志を持ちヴァルハラに向かう同志を思わせる。しかしその姿は彼が”恋”という契約にも似た執着をみせ描き続ける「決然とすべてを拒絶し、自身を根拠に現実を超えていった”彼女ら”」とは、残念ながら似ても似つかない。そこには”そうするしかない””絶対的存在になりたい”というすり切れ救いを求める精神を一層浮かび上がらせる焦燥もあり、”きっと帰ってこない彼の背中”を強く印象づけさせる。そこには彼を満たす飯もなければガブもいない。だが架空の中からの更なる世界の反転を迎え、完全な観念へ向かうその瞬間にはghost in the shellにおける「素子が水面にみた”感覚”」に近いものがあったろう。
しかしすべては不毛だ。しかし環境を否定できるほどの強度を持ち得る関係を現実の無数の価値観の中に築きにくい我々は、限りない自己肯定のなかで世界を楽しむ押井守を先頭にしたキャラバンを生きるしかない。それは補陀落渡海のようなものでしかないかもしれない。しかし絶対的に信じるもの無き過酷な”情報全球同時性”世界では、我々は終わることなく”学園祭の準備”をするように共同で現実世界を煮詰まらせ(面白がり、熱中し、語り合い)、それが築く架空の中に共同で経験を創造しせねばならない。
それ故のアヴァロンなのだ。
エンターブレインの・・・ ★★★★★
押井守さんのエンターブレインから出版されている本は紙質が良すぎる。

しかも、値段が高め・・・。

それでもこの完全版は文庫で持っている人でもお勧めです。