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宝島 (講談社青い鳥文庫)

価格: ¥756
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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面白かったー ★★★★★
冒険もの探検もの全部好きだけどその中でも特に面白かった。
よろしい、さあ手に取りたまえ! ★★★★★
スチーブンスンの名作中の名作で誰もが知っているタイトルだと思いますが、ちゃんと読んだことがある人はどれくらいいるんでしょう。子供の頃に読みそびれてしまうともうなかなか読む機会に恵まれません。実際、自分がこれを初めて読んだのはもうだいぶ歳を食ってからでした。なかには読まずに一生を終える人もいるかもしれません。しかしそれは絶対に損です。自分はたまたま古本屋で手にして、あの宝島か、などと大して興味のない様子でぱらぱらとページをめくってみたところ、「買おうか買うまいかと、ためらっている人に」と題した情感たっぷりの前口上(8〜9p)が目に入り、これにすっかりやられてそのまま買ってしまいました。読んだあと後悔しました。もっとはやく読めばよかったと。ジュール・ヴェルヌの海洋冒険小説も面白いですが、スチーブンスンも負けじとこれくらいの冒険小説を出していたのですから凄いものです。内容についてはもはや何も言うことはありませんが、登場人物のひとり、判事であり医師でもあるリヴシー先生が言う「鬘にかけて誓う」という台詞などから当時の風潮も伺い知れたりして十割面白いです。子供なら問答無用でお奨め。大人でも暇をみつけてぜひ読みましょう。
読むのに疲れる ★★★☆☆
読むのに疲れてしまいました。
一部分はのめり込むことが
出来ましたが、他の部分を
読むことは苦痛でした。

昔はもっとおもしろかった
印象がありました。
といっても、絵本だったから
なのかもしれません。

本書を読んでもわくわく感は
得られませんでした。
残念です。
「大人の」宝島 ★★★★★
本書の翻訳は、これまでの「宝島」に抱いていたイメージを、かなり変えてくれる。
もともと、この作品は、冒険心に富んだ少年少女向けと思われがちだが、原書はそうではないと思う。
作品が執筆された当時は、少年少女の皆が、これだけの長文を読破出来るだけの、教育が十分ではなかった様だ。

そのため、イギリス本国および世界中で、少年少女向けの、要約版が、多種類出版されている。
ところが、本書のこの翻訳は、内容などから見て、大人向けだと感じる。
描写がリアルで、妙に生々しい箇所が多い。
ただ、少し、スリルに乏しい感はある。

また、大人の観点で、作品を眺める事が出来る。
宝を探すというロマンあふれる行為と引き換えに、一艘の船から、おびただしい数の人命が失われる。
たいていの人は、金や宝石の類を目の当たりにすると、理性が吹っ飛ぶのだが、裏切り者シルヴァには、最初から理性など無かった。
この様な、人間の非常に醜い部分が、そのまま醜く描かれているが、そういう点でも、大人向きだと思う。

冒険心に富んだというよりも、しっとりとした、「大人の」宝島だ。
ついにやりました。無声映画が3D、カラー、ドルビーに。 ★★★★★
古典新訳文庫がスタートしてからずっと楽しみにして読んできました。
いつかは、作品のイメージを変えるようなホームラン翻訳が出てくると期待していましたが、ついにやってくれました。翻訳家村上氏の50年間の夢をかなえてという翻訳なのですが、見事大ホームランです。
これまで新潮版を2回購入し2回とも挫折していた私ですが、本を開くや、躍動感とrealityにあふれる展開の速い描写に、宝島が実際に目の前に現れ、波がたたきつける岸壁の近くを小船で旅をし、海賊たちとの戦いに実際に参加することが出来、3時間後には大満足で本を読み終えていました。圧倒的なリアリズムと速い展開、魅力的な悪役シルバー、冒険小説はこうでなければと改めて小説を読む楽しさを思い出させてもらいました。

私が挫折してきた、昭和26年初版の新潮版は丁寧な翻訳なのですが、一読、英米文学作品宝島なのです。
「わたしは前部上甲板の風下の側にいたので、やはり風を受けて膨らんでいる大帆が邪魔して、後甲板のある部分は私には見えなかった。人影はまったくなかった。あの謀反以来一度も洗った事のない甲板の板には、たくさんの足跡がついていた。そして首をたたき割られた空き瓶が一本、排水孔の中を生き物みたいにあっちこっちに転がっていた」(新潮文庫)

対する村上版は、ハードボイルド翻訳、簡潔で生き生きとしています。

「立ったところは前甲板の風下側で、まだ風をはらんでいる主帆が邪魔をして、後甲板の全部は見えなかった。視界に人影はなかった。反乱が起きてから一度も磨いていないデッキには、無数の足跡がのこり、首をもがれた空き瓶が一本、排水溝のなかを生き物のように、あちらへこちらへ転がっていた」(古典新訳文庫)

今回、村上版宝島を読み、この作品が奇跡のようなすばらしい冒険小説であり、多くのハリウッド映画や娯楽映画、文学の原点なのだという事をかみ締めました。

いままで、私と同じように宝島が楽しめなかった人々へ、何か面白い小説を読みたいと考えている人に、またパイレーツ オブカリビアが好きなあなたに本書を強く勧めます。

Dead man's chestという名称に対して日本語できれいな適訳を見つけるのはむずかしですね。棺桶島は適当でないでしょう、死人箱島は、多分、佐々木直次郎訳に対する翻訳者の敬意だと思います。一つの単語で、名訳、迷訳が決まるのではなく全体のreadability、言葉の選び方、主語述語のつながり、はっきりいって言葉選びのセンスだと思います。