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関ヶ原前夜―西軍大名たちの戦い (NHKブックス)

価格: ¥1,218
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日本放送出版協会
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多くの疑問が氷解する ★★★★★
「こういう本を待っていた」という一冊だ。

毛利、上杉、宇喜多、島津氏といった関ヶ原での西軍大名の動向と、それぞれのお家事情から、彼らにとっての関ヶ原合戦を捉えている。

信頼できる史料、文書を挙げてまとめられている点も実にありがたい。長年、素人なりの知識から疑問に思ってきたことの多くが解けた気分だ。ただ、筆者の見解と私自身の見解には、若干の相違もある。

読めば読むほど、西軍勝利の可能性の低さが強まるが、同時に勝者である徳川氏内部の御家事情にも興味が湧いてきた。

歴史小説で描かれている事が真実であると思われている方々には驚かれる事も数多記されているが、読み物としては、ある程度豊臣政権についての知識がないと楽には読めないので、初心者にはあまりオススメできないかな。私自身は理解するのに、三度は読み返したと思う。
それぞれの西国大名の内部事情の交差した「関ヶ原」 ★★★☆☆
関ヶ原の戦いに至るまでの毛利、上杉、宇喜多、島津など
主だった西軍大名それぞれの家の事情が克明に追われている。

例えば毛利は「三成に担ぎ出されて仕方なく」といった受動的な立場ではなく
露骨に西国での自領拡張をもくろんで積極的に九州や四国で自軍を展開している。
宇喜多は家康が巧妙に家中の内紛に介入し有力家臣を懐柔していた。
島津は複雑な家中の対立が関ヶ原での参陣に人数を集められなかったことに
大きな影響を与えていた。

一律的な分かりやすい、後日幕府に都合がいいように修正された史観でなく
それぞれの大名の都合が複雑に交差して「関ヶ原」という瞬間の状況が形成された
という歴史的な事実を理解するのに十分な内容である。
引用されている古文書の注釈が一部省略されており素人には読みづらいのが難。
関ヶ原の戦いをより詳しく学びたい方へ ★★★★★
関ヶ原の合戦に興味がある方は、西軍の動向が特に気になっていると思います。様々な文庫本や読本で関ヶ原に関する知識が深まり、実際に訪れるなどして更なる興味・関心を持つようになると、“もっと詳しく西軍の動向が知りたい!”と思うようになると思います。
本書では、類書に多い石田三成を中心とした視点とは異なり、西軍陣営の大名(毛利、宇喜多、島津)にスポットを当て、非常に細かな分析・解明が試みられており、新鮮な気持ちになれます!既刊の、かなり詳しい内容の本を十分に読み込んでいる方でも、きっと十分に満足のいく内容が盛り込まれています。文献(一次資料)からの引用も豊富で、丁寧に解説されており、説得力もあります。関ヶ原・西軍大名の本格的書物として、ぜひ手元においておきたい一冊です。