天文初心者の私には少々難しい内容でしたが、
まだ解明されていない宇宙の果てに意識が飛びました。

１度読んで理解できないところも、いろいろな知識を
得てからまた読み返すと、おお！こういうことだったのか
と発見があり、勉強を進めるきっかけともなる気がします。

著名な天文学者である渡部先生は、単なるお堅い科学者では
なく、今でも宇宙にロマンを感じ続けているお方。魅力的な
文章に引き込まれました。

　カイパーベルトをその話の中心にし、太陽系観測の現状を解説した本。本文の理解を助けるため、基礎的な知識等を解説するところから始まっている親切な内容。その教科書的な展開にさじを投げてしまいそうになるかも知れないが、その知識があってこそ、後に続く話のさらなる理解につながる。本文中にちりばめられたコラムもためになるので、本文の硬い展開に頭がなれるまでは、そちらを先に読んでみるのもいいかも知れない。全体を通して言えることは、わかりやすい解説図が随所にあげられているので、本文を読まずとも、その図を追いあたりの本文を見わたすことでも大まかな内容は理解できる。表紙の絵が風呂屋の脱衣場に張ってあるやくざ映画のポスターのように野暮ったく見えるのは私のセンスのせいか？　星４つ。