愛するということ
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前2作品を読みましたが、この『真夜中の天使』は繋がりはあるものの、独立した作品になっています。
相変わらず有能で可愛らしいヒーローですが、今回は愛を全面に押し出しているように思いました。この愛とは互いを思いやり、支え合う意味です。ヒロインが盲目という設定がそうさせているのでしょうが、主要登場人物達の人間性には頭が下がります。次回作がもし、出るようであれば是非読みたいです。
マッチョ第3弾!
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このMidnightシリーズはどのヒーローもマッチョ。マッチョというとなんだか身体だけって感じがしそうですが、どのシリーズでも強さと優しさと知性があふれるヒーローが出てくる。(まあ、男性ホルモン過多という感じは否めませんが。)女なら一度はこんな男性に守られてみたいと思ってみたり。(ちょっと過保護すぎて「うざい」と思うこともあるかも)
今回は、ヒロインが目が見えない、というところから意外性がありますが、そこはこれ。愛すべきマッチョはそんなことではびくともしません。前進あるのみ。そんなストレートな愛情が読んでいてうらやましく感じたり。
こんな男性、いないってわかっててもどこかにいないかなあ。
期待通り、うわあ♪なお話。
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「真夜中の天使」>「真夜中の男」>「真夜中の誘惑」
シリーズ3作を好きな順に並べるとこうなります。描写のキワドさもこの順かも…(笑)
なんといっても主役二人が野獣と(盲目の)美女という濃厚キャラクター。
「〜男」も「〜誘惑」もある意味「野獣&美女」ですが、前作との大きな違いは野獣氏が容姿にかなりのコンプレックスを抱えているというところ。
そこでヒロインが盲目であることに大きな意味があるのです。
悩める野獣氏が良いんですよ、これが。
ヒロインもただの薄幸美女というわけではなく、結構強気でお茶目なところが好感度高し。
シリーズはこれで完結っぽいのですが、二人のその後が(ジョンのパパぶりも含めて)すごく気になります。
続編書いて欲しいです。ぜひ読みたいなあ。
野獣が見せる意外な弱さ.....
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第2弾「真夜中の誘惑」後半のパーティー中に起こった危機一髪シーンからスタートし、またまたあの時、あの瞬間、他のメンバー(今回はジョンの部下/コワルフスキ)は、どんな様子だったか分かるしかけが嬉しい。
過保護・世話焼きは〜もはやお約束といった感がありますが、
前作を上回る程の(MDシリーズ最長ラブシーン)、ほぼ全ページ多いつくすメロラブ♪なシーンに満腹にはなってもけして胸ヤケはしません。
醜い男と盲目の女で愛を育むことの重大さ〜愛されることの有難さが本当に骨身に染み入る作品ですから。
あと、”ラベンダーオイル1瓶”の箇所が思いがけず、可愛いかったです(笑)
..このシリーズをもっと読みたい、せめてもう少し続いてほしいというのが正直な感想です。
天使と野獣
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元鬼軍曹が、盲目の歌姫に歌声にノックアウト
大きくて傷だらけのヒーローが仕方なく出席したパーティーで、ヒロインの歌声と美しさに惹かれていきます。決してハンサムでない(見た目犯罪者の)ヒーローは、それまでも自分を見て怯える女性達に辟易していたのですが、ヒロインはヒーローの優しさ、頼りがいを感じとります。
パーティー会場での強盗事件をきっかけに、ヒーローはヒロインを護ることになるのですが、失明したヒロインを助け、励ましながら甲斐甲斐しく世話していく様は素敵です。シリーズ1作目の「真夜中の男」ことジョンが、妻にメロメロになっている姿に驚きと恐れを感じていたはずなのに、すっかり自分もヒロインにメロメロ。
ヒロインも、自分の身に降りかかった不幸と必死に立ち向かっていて素敵でしたが、本作はヒーローが出色でした。
たった二日間で物語は進行していきますが、色々な意味で濃い作品でした...
真夜中シリーズは一応完結のようですが、前作を読んでいなくても楽しめる作品です。