一方、翼あるセントールの家族と一緒に暮らしていたグウェニィはゴブリンの首領だった父親が急逝したため、ゴブリン山に帰らなければならなくなった。グウェニィは首領の後継者の座を得るため、異母弟ゴブルと争うことを決意した。
チェとジェニーの力を借りて、グウェニィは様々な試練に挑戦する。
人食い鬼のオクラは相当に作者の思い入れがあるキャラクターで、健気で可愛らしいです。
シリーズに相応しく、人食い女鬼としての自覚を求めて旅をしました。
メラ、オクラと旅するアイダは、他の二人に比べると陰が薄いのですが、ニンフと沼カワウソに育てられたせいで、イマイチ、人生が薄っぺらいのですね。
いつも元気なジェニーを抑えて、今回はグウェニィを中心に旅をしましたが、健闘したものの育ちのいいお嬢さんなので、メラたちに(メラのお色気に)インパクトで負けたようですね。
結局、メラとそのお色気が、この本の大半を占めているような気がします。
間の11冊を読んでおらず久しぶりにこのシリーズを読んだのだとしたら、
普通の感覚ならその年月に驚き、そして原書がまだ続いているのか気になるのではないだろうか。そして、ほんの少しでも責任感があるならば、この「ゴブリン娘と魔法の杖」が、何年前に出版されたものか調べ、驚くのではないか。