一度、ザンスの情報を整理して、足りないところを補って、今後のために伏線張って、という感じがしました。
とにかく、ハンフリーの女性関係については、どうかと思う。
女悪魔に手ほどきを受けたとあっては、仕方ないのかもしれませんが。
今回のラクーナの質問は、いい歳した女性にとって、切実な悩みです。
幸い、ラクーナは願いがかなえられますが、現在はそうは行かないわけで…。はあっ…、人生って。
しかも、シリーズの中で重要人物である「よき魔法使いハンフリー」によって彼がどうして魔法使いになっていったかの内訳付です。彼の主観で語られるザンスの歴史。1世紀以上も生き続ける彼だからこその物語といえるでしょう。またこの巻でやっと、彼の一家が突然いなくなった理由が明らかにされます。
推理小説をお終いから読み出すような楽しみ方もできますのではじめてのかたもぜ読まれてはいかがでしょうか。