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ゲームの名は誘拐 (光文社文庫)

価格: ¥620
カテゴリ: 文庫
ブランド: 光文社
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 『秘密』 『白夜行』などで重厚な人間ドラマに新境地をひらいた著者が、ホームグラウンドともいうべきシンプルなミステリーの舞台に立ち返り、「ゲーム感覚の誘拐事件」を描く。使い捨て携帯電話やインターネットの掲示板が事件の重要なカギを握るなど、時代の風俗をたくみに取り入れ、展開もアクロバティックでエンターテイメント性は十分だ。映画『g@me』の原作だが、テンポのよさはいかにも映像化向きでもある。

   やり手の広告代理店プランナーが、仕事上で屈辱を味わわされた大手自動車メーカー副社長への復讐を思いつく。仕事も恋愛も人生はすべてゲーム、それに勝ち抜くことがすべてと信じるエリートのプライドが、物語の重要な背景となっている。そこに家出中の副社長の娘が絡み、ラブストーリー的な要素も加わっていく。おのおのの思惑が思わぬ方向に事態を変化させていくあたりは、稀代のストーリーテラーとしての著者の面目躍如だ。

   こうした事件ものでは、複数の視点から立体的に描写をしていく手法が一般的だが、本作では一貫して主人公の視点からの著述となっている構成もユニークだ。読者にも、復讐相手の出方、警察の捜査などの状況はなかなか明確になってこない。これがサスペンス的で緊迫した雰囲気をいっそう盛り上げている。自信満々で鼻持ちならない登場人物のキャラクターをあえて強調するあたりも著者の計算どおりで、それだけにラストのどんでん返しが印象に残る。(松田尚之)

さくさく ★★☆☆☆
軽快なテンポで、さくさくと、ライトに、面白く読み進めます
でもそれだけで、心には残らないですね
なんというか…30分の昼ドラ見るみたいにさくっと読める感じ
あえてそういう書き方にしたのかな?それなら納得ですが
欲を言えば ★★★☆☆
かなり苦しいと思った。まず、主人公は相当の頭脳の持ち主のはずなのになぜ、いちいち人質の言うことに従ってしまうのか。読者が感じる不自然さを主人公の独りよがりで落ち着けられても白けてしまう。また、なんとなく殺されたほうが不憫なほうなので、作者の立場が底辺を装いつつ、上流を歩いてきた人間という感も否めない。その雰囲気があまりそぐわない。
東野圭吾らしい流れの作品 ★★★★☆
2人の秀才が織りなす頭脳戦のような展開がハラハラして実に面白い作品。樹理だと思っていた人物が千春であったというまさかのどんでん返しが実に過激である。駿介の「最後の切り札」は千春が本当に駿介を愛していたという何よりの証であろう。これを見せつけられたら葛城勝俊も俊介を殺すことはできない。最後の切り札としてまさに相応しいと言える。人は誰もが仮面をかぶっていると豪語していた俊介であるがこの写真は仮面をかぶっていない本当の姿ということを訴えているような気がしてならない。ただ、家族に愛されること無く死んでいった本物の樹理がかわいそうで後味があまり宜しくない。駿介と行動していたのが本物の樹理であれば少しは報われたと思うのだが。
もう一つの完全犯罪 ★★★★☆
狂言誘拐が成功するとおもいきや、

もう一つの完全犯罪が露になる。

主人公と主人公の頭の中の警察との攻防にも期待。
読み始めたらとまらない ★★★★☆
相手の出方をみながら、犯人側のみの視点で進んでいくストーリー構成はとてもおもしろかった。
まるで自分が佐久間として身代金誘拐を遂行しているような気分になり、
中盤〜ラストは、「何が起こったんだ!?」とかなりドキドキしました。
最初から最後まで一気に読めるエンターテイメント小説だと思う。

ただ樹理が、ユキちゃんが今アメリカにいて、鍵もあるし部屋は自由に使えるといったとき、
なぜ最初からホテルなんて探さずにその部屋を使わなかったのか?と佐久間は疑問に思わなかったのだろうか?