【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:東野圭吾/著 出版社名:光文社 シリーズ名:光文社文庫 発行年月:1997年03月 関連キーワード:ウツクシキ キヨウキ コウブンシヤ ブンコ うつくしき きようき こうぶんしや ぶんこ、 コウブンシヤ コウブンシヤ 2271 こうぶんしや こうぶんしや 2271、 コウブンシヤ コウブンシヤ 2271 こうぶんしや こうぶんしや 2271 安生拓馬、丹羽潤也、日浦有介、佐倉翔子。かつて世界的に活躍したスポーツ選手だった彼らには、葬り去らなければならない過去があった。四人は唯一彼らの過去を知る仙堂之則を殺害し、いっさいのデータを消去。すべてはうまく運んだかに思われたが…。毒グモのように忍び寄る影が次々と彼らを襲った!迫りくる恐怖、衝撃の真相!俊英が贈る傑作サスペンス。
タランチュラがこうも復讐に燃える理由は?!
★★★☆☆
特にひねりがあるわけでもなく、単純な作品だと思う。
勘の良い読者なら、「物語後半で、こいつが一波乱起こしそうだな…」ってことがわかると思う。「単純=詰まらない」という図式にはならないが、やはり少し物足りないというのが正直な感想。
それと、そもそもよく分からないのは、本作品の主役ともいえる“タランチュラ”が、なぜこうも復讐に燃えるのかということ。この辺が、最後まで不明瞭だから、なんか府に落ちない。だから、読み進めている最中は、引きこませるものがあるのだが、読み終えてみると、なんか物足りなさが残る。そんなわけで、星三つにした。
流石、東野氏!やります♪
★★★★★
最初、読み始めは…綾辻氏の『殺人鬼』を彷彿させるような亜流かな…って思いましたが…おっとどっこい!東野作品の真骨頂!見事に良い意味で裏切られました。率直な感想は往々にして女性は強いなぁ…って印象でした。善きにつけ悪しきにつけ…(汗)最後の娘の言葉には救われた気分になりました。これはお勧めです。皆様、一読を…
異色のサスペンス
★★★☆☆
これまで読んだ東野作品の中でもまた少し異色な印象。
サスペンスでありながらどこかファンタスティックな匂いもする、
ひとことであらわせない不思議な話。
それはなぜかと言うと、主人公の女―あえて女性とは言わない、
が、謎だらけなうえに想像に難い容姿と能力を持っているからだ。
そしてこれは、作中では"タランチュラ"と表されているその女の、
恐ろしくも悲しい狂気に満ちた物語なのだ。
その女と罪を犯した元スポーツ選手達4人の男女、
彼らの追いつ追われつのバトルが非常にスリリングで先を急がせる。
逃げても逃げても、確実に忍び寄ってくる大きな影。
そして、仲間がひとりづつ消されてゆく恐怖。
スト^リー展開自体は非常にシンプルなのに、飽きることなく一気読みしてしまった。
彼女の秘められた心の内が物語の核となって全てを動かしており、
それはあくまでも普通の人間のそれであるから、
多少設定が現実離れはしていても違和感は感じなかった。
小説としてはとても読みやすい部類でしょうが、あえて、
メジャーなものを読みつくしてから挑戦してみてほしい1冊に挙げておきます。
ん〜なんだか虚しい・・・
★★★☆☆
読んだあとの感想は,どの人も浮かばれないな…でした。
過去にドーピングを行った4人のスポーツ選手は,道を間違えたなと思いました。1度は道を間違えてしまっても,2度はやっぱりだめだと思います。佐倉翔子はとんでもない女だと思いましたが,人間の弱くて汚いところが,彼女によって表現されている気がしました。でも,何で彼女だけ助かるの!?とか思ってしまいましたよ。
タランチュラは最初はただただ怖いだけでしたが,最後の一言で,感情を持った女性なんだと感じました。こんな人生を生きたタランチュラは,とても可哀想です。
有介の妻の小夜子は,どこにでもいる普通の女性でしたが,最後に勇気をもって佐倉翔子と戦うところは,健気で強くて美しかったです。妊娠中だったので,やっぱりドーピング効果もあったってことなのかな…
でもやっぱり最後誰も幸せになれないのがとても辛かったです。
怖かった!
★★★★☆
小説の活字だけでここまで恐怖が伝わってくるとは思いませんでした。まるで情景が浮かんでくるようでした。でもただ怖いだけでなく、最後は泣いてしまいました。子供が欲しかったんだなって…。