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カレル・チャペック短編集

価格: ¥1,470
カテゴリ: 単行本
ブランド: 青土社
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悲喜こもごもの人生の真実を見せてくれる秀逸な一冊です。 ★★★★★
チェコの国民的作家チャペックの初期から晩年までの珠玉の秀作を集めた日本オリジナル短編集。著者は、人生に於いて誰にでも経験があるようなエピソードの数々を、万感の思いを込めて語る人々が吐露する心情の喜怒哀楽模様を描いています。
『二度のキスのあいだに』:貧しい境遇の男がある女に惚れ込んで生涯を賭けて追い続けた後にふと感じた感慨とは・・・・。『眩暈』:ある富裕な工場主が年下の娘に一目惚れし結婚するが新婚旅行先の崖で眩暈を感じてから体の具合が悪くなる。神経科の医師は遂に治療に成功するが・・・・。『切手コレクション』:切手収集を通して少年時代に友情を交わしていた貧しい友人と、ある出来事がきっかけで仲違いしてしまった男が人間不信に陥る。老境に達した男が直面した苦い真実とは・・・・。『陪審員』:夫を殺した妻の裁判で陪審員を務めた男が、醜悪な裁判劇にうんざりし実人生にも疑心暗鬼に襲われていく。『ハヴレナ氏の鸚鵡裁判』:架空の裁判を創作して新聞に売って生活していた男が、偶然書いた鸚鵡裁判の審理判決に法務省から異議を申し立てる手紙を送って来られた事で立腹し、本当に事件を再現して自分を被告にして裁判に臨んだが・・・・。
何れのドラマにおいても当事者にとっては笑い事でない真剣な重大事なのですが、深刻で重苦しい胸中にふと人間の愚かさや可笑しさが自然に感じられる人生の真実が浮き彫りになります。人は誰も理想を追い求め手に入れられない生き物なのだという事に気づかせてくれる、悩んで挫けそうな時に読み返したい大切な一冊です。