子どもの心の病気を理解するための画期的な本
★★★★★
子どものこころの病気を知るための本は多く出ているが、子ども自身が自分の病気に気付き、理解するための本は少ない。洗うことで有名なアライグマが、手洗いをやめられなくなったらどうしよう!(強迫性障害)という発想で、精神の病気をわかりやすく説明し、きちんと治療を受ければ元気になれるというメッセージがあたたかく伝わってくる。このシリーズ5冊はどれも、朝おきられないニワトリ、とか、摂食障害で走れなくなったチーターとか、身近な動物を題材に、わかりやすく代表的な精神病について解説してあり、子どもや家族が精神の病だといわれた時に、手にとって見たり、友達にも見せて、理解して協力してもらうのに役立つ本だと思う。現場の経験豊かな医師である著者の目線があたたかいのも嬉しい。